ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和10年-皇太后陛下から高齢者に真綿の御下賜

2009年04月25日 04時45分42秒 | Weblog
 昭和10年(1935)、皇太后陛下から高齢者に対して御下賜品があるということで、対象となる満90歳以上の高齢者調べの依頼が社町長から区長宛てに出されています。皇太后陛下とは大正天皇の皇后、貞明皇后のことです。
 別紙に、対象となる弘化2年1月20日以前生まれの人の住所、氏名、生年月日、戸主の名など16人が書き込まれています。一番古い人は文化8年(1811)、次に文政5年(1822)が2人、天保時代は元年(1830)をはじめ12人、そして弘化元年(1844)が1人になっています。これは1935年の調べですから、文化8年生まれの人は124歳、文政5年生まれの人は113歳、天保元年では105歳になります。文化5年生まれの人はナポレオン皇帝の時代に生まれているわけですからすごいですね。              




 昭和十年二月十五日
                社 町 長
各区長 殿

 皇太后陛下御下賜品ニ関スル件

今般 皇太后陛下ニ於カセラレテハ厳冬ノ折柄高齢者ノ身ヲ御労ハリアラセラレ予テヨリ御手許ノ諸費ヲ御節約遊ハサレタル剰余ヲ以テ全国ニ於ケル九十歳以上ノ高齢者ニ対シ真綿一包宛御下賜相成候旨通牒有之候条昭和十年一月一日ニ於テ満九十歳以上ノ者ニシテ現ニ貴部内ニ居住スル者有之候□□□□□□候ヘ共明十六日限リ御回答相成度此段及照会候也
  追テ 役場戸籍簿ニテ調査致シ候処左記ノ通有之□□尚該当者ナキ場合ト雖モ書面ヲ以テ報告相成度

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昭和9年-陸軍の秋季演習(... | トップ | 昭和12・13年-社町軍事... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事