ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和7年-軍隊の宿営②

2008年12月28日 05時00分12秒 | Weblog
 昨日に続いて、昭和7年(1932)の秋の陸軍の演習で社町(旧)に宿営したときの受入れに関する書類を紹介します。町長から各区長、団体長に出されたもので、軍隊の受入れ、対応等についての希望事項が書かれています。


昭和七年十一月一日
         社町長  石井市太郎
各区長及各関係団体長殿

 秋季演習ニ関スル地方ニ対スル希望事項

首題ノ件ニ関シ左記ノ通リ通牒有之候条一般各位御示達相成度候

 宿営軍隊ノ取扱
一、地方官民ノ軍隊ニ対スル精神的待遇ハ感謝スル所ナルモ物質的待遇ハ演習本来ノ目的ニ反スルノミナラズ各種ノ情弊ヲ伴ヘキヲ以テ禁止セラレタシ
 交通路ノ補修

二、国県道其ノ他主要ナル道路橋梁等ニシテ砲車荷車等通過シ能ハサル箇所ヤラハ可成速ニ修繕シ置カルルヲ希望ス

三、演習殊ニ夜間ノ行動ニ於テ堀井溝渠肥壺等ニ陥リ不慮ノ危害ヲ蒙ルコトハ例年往々遭遇スル所ニシテ軍隊ハ此点ニ深ク憂慮シツツアリ其ノ原因ハ之等所在ノ認識困難ナルト一ハ例墻ナキニ依ルコト多キヲ以テ適宜囲墻ヲ設ケ或ハ明瞭ニ之ヲ標示スル等適宜ノ方法ニ依リ危害ヲ防止スル如ク設備セラレタシ

四、宿舎使用ノ寝具等ハ予メ目先ニ曝シ十分ニ乾燥シ且可成清潔ナルモノヲ使用セシメラレタシ
各宿舎ニハ滞在日ノ際可成入浴ノ準備ヲセシメラレタシ

五、在郷軍人青年団員青年訓練所生徒学校教員生徒其他有志者及団体ノ演習参加ハ之希望歓迎ス之カタメ希望者ハ成ルヘク申合セニ大ナル一団トナリ聯隊区司令部ニ演習開始後ニアリテハ演習統監部ニ左記要領ヲ記シ申出ラレタシ
 参観人員  日時  行動区域  宿泊ノ有無
                           つづく
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