ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

紫電改、自走榴弾砲、気球-鶉野飛行場跡で考える

2023年12月11日 05時31分54秒 | Weblog
 

 10日(日)、加西市鶉野飛行場跡の「sora加西」で催し物が行われました。加東から車で向かっていると、気球が浮かんでいるのが遠くからも見えました。天気もよく、暖かいなか、気球からの眺めはさぞ素晴らしいだろうなと思いながらの運転でした。
 飛行場跡には、陸上自衛隊の自走榴弾砲2門、ミサイル発射装置車が展示され、多くの人が写真を撮ったり見学していました。格納庫では、紫電改の実物大模型の前で、地元ボランティアの方が解説をされ、飛行服に身を包んだ方が操縦席に座っていました。エンジン音(音のみ)が流れ、紫電改が格納庫から引き出される光景は,太鼓屋台が多くの担ぎ手に担がれ倉から出る場面を彷彿とさせるような感動がありました。
 空に気球、飛行場跡に自衛隊装備、そして紫電改(実物大模型)が並び、平和であることのありがたさをしみじみ思う一時でした。しかし、この自走砲が、ミサイルが他国の侵略を抑止し、平和を守るためのものであることを同時に思う危機の時代に生きていることも忘れてはならないと思うところでした。
 「sora加西」の研修室では、兵庫県遺族会の青年部主催の語り部の会が開かれました。遺骨収集報告、遺児の体験などを聴き、あらためて、戦争を体験された世代の方々の悲しみや苦労に、そして何よりも南洋の島々で祖国からの遺骨収集を待つ戦没者の声なき声、極寒のシベリアに抑留され、祖国の土を踏むことなく亡くなられた方々の声を聴いたような気がしました。
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