昭和17年(1942)の夏、戦時中の物資不足のなか、特に金属は貴重なものとなっていました。家庭用の金物、鍋や弁当函なども配給となっており、社区(現加東市社)の21組562戸に対して合わせて72個の配給でした。各組長さんは必要な金物の購入券の受領し配布したのでしょう。これは役場から出された購入券の配給通知です。
昭和十七年八月十九日
社 町 長 合 田 常 蔵
各区長 殿
左記ノ通リ八月分家庭用金物購入券割当候条前回ニ引続キ公平ニ配給交付相成度
猶購入ニ関シテハ前回ト同様指定期日内ニ購入セシムル様ニ一般ニ指示相成度
左記
※每に世帯戸数と金物の種類、数などが一覧表に書かれています。ちなみに社の例を挙げますと、
社 五六二(戸)
寸胴鍋三、家庭鍋一一、湯沸一、牛乳沸三、弁当函二三、水筒九、杓子一五、コップ五、計七二