ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

木梨の大ムクの木

2010年02月05日 05時30分10秒 | Weblog
 昨日は加東市上中の巨木を紹介しましたが、車を走らせていて、いつも気になっている大木がもう一つあります。国道372号と県道西脇三田線が交差する加東市藤田の交差点は東西交通の要となっていますが、そのどちらの道を走っていてもこの大木が田圃の向こうに遠望できます。加東市来梨にある大木です。
 木梨(きなし)という地名の由来については諸説があるようですが、『加東郡誌』には、「播州村名故事記」に「大木のありし地の由、延喜式に木梨の社あり」とあると記しています。また、往古、木梨は今の藤田や三草も含めた広大な地域であったのではないか、とも書いてありました。
 さて、大木を目印に県道から旧道に入り、しばらく北へ走ると公民館があります。ここに車を止めて細い道を入っていくと、大木のある神社に辿り着きました。太い幹が地面からぐぐーっとその胴体捻るように少し傾いてとのびています。それはまるで巨大な大蛇が天に向かって昇っていくような姿に見えます。神社の少し南から全体像を写してみました(写真)。この大木はムクの木で、昨日紹介した上中の大木同様、昭和60年に社町の保護樹に指定されています。そして、すぐ隣にもっと大きな木の株もありました。
 木梨の地名の由来となった大木かもしれません。あるいはこのような大木が木梨には昔からたくさん生えていたのかもしれません。
 
コメント (2)
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