王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

スティーヴンソン 「宝島」 を読む

2012-07-14 07:24:33 | 本を読む
過日市の図書館に寄った際、突然「宝島」の主人公ジムのお父さんがやっている「ベンホー提督亭」のとは英語で何と書いてあるのか知りたくなりました。

英語の種本がないと確認できませんから市内でも大手書店の有隣堂と八重洲ブックセンターのあちこちを探しましたが近頃洋書のコーナーなんて悲しい位スペースがありません。

「宝島」なんて翻訳物で十分話は追えますものね。
でも浜爺の目的は達せません。
そこでネットでググる内に九州の古書扱い店「井筒屋古書店」が竜口直太郎氏の英文対訳で「宝島 上巻」が有るのが判りました。

ここからが浜爺の様に古い人間には勉強になりました。
ネットで申し込みをすると折り返し郵便で振込用紙が送られてきます。
それをコンビニに持ち込んで支払いを済ませ「指定の領収証をもらいそのインボイス番号を店の多機能機から打ち込む」と取引が完了です。
実に簡単明瞭!
指定の窓口を除けば配送の具合が追跡できる仕組みです。
そんなわけで注文から数日で「宝島」の対訳を手にいれました。

さて「ベンホー提督亭」のとは英語でなんと書いてあったでしょう?

ジムはお父さんとinnを切り盛りしています。
inn は宿屋か旅館程度の語感です。或いは居酒屋 ジムのinnは宿屋と居酒屋もやっていた様です。
次にある日怪しげな男がthe“Admiral Benbow ”にやって来たと文章が続きます。
英語の文法からして the Admiral Benbow がinn の名前の様です。
直訳すれば ベンボウ提督(旅館或いは旅籠)で亭とは訳者が思いつきで付け加えた様です。
日本語風に言い直せば 旅館ベンボー提督 旅籠ベンボー提督 ですね。当時の常識として宿の一部に居酒屋(酒の飲めるコーナー)がついているのですね。
ジムのinnには “Admirai benbow”とsingboard(看板)があり男はそれをlooking up(見上げる)とありますから入り口の上にでも掛かっていたのでしょう。

これでとは英語で何と言うのかのお話は終わりです。
役に立たない調べものでしたが随分流通業の変化を含め勉強になりました。

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