王様の耳はロバの耳

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海外でもトリチウム放出韓国原発は年間136兆仏再処理施設は1・3京

2021-04-14 09:15:17 | 福島原発事故
以下の参考記事は産経新聞ですが産経自体が内容に賛成しているのかは不明ですが、ネタ元は経産省ですから、トリチュームによる汚染水の放出は世界中であるのだとの経産省が賛成を促す資料でしょうね! 傑作なのは、早くから福島原発の汚染水の海中放出に反対している韓国の月城原発は2016年に液体約17兆ベクレル、気体約119兆ベクレルの約136兆ベクレルを放出しているとの事です。福島原発がここをクリック⇒今後貯めてあるタンクの汚染水を処理すると何兆ベクレルになるのかは判りませんが、「どの口がそれを言うのか!」と言いたくなります。キリスト様なら「福島原発に石を投げつけする者は前に出よ」とおっしゃったかもしれませんが原発はその当時有りませんでしたね。 「世間がみなやっていっるから,皆でやれば怖くない」と考え実行するとしたらそれは良くない気がします。菅首相の言う「最も現実的な処理方法」との間で倫理で考えるのか現実に即すのか国民レベルで考えないといけません。特に若い人はどう考えているのでしょうね? 知りたいものです。

写真:経産省のデーター

産経新聞:
世界各国は、自国の原子力施設から、放射性物質トリチウムを海洋や大気中に放出している。いずれも各国の規制基準に基づいた放出量で、施設周辺で人体や環境などへの重大な影響は確認されていないという。
 経済産業省がまとめたデータによると、韓国の主要原発である月城原発は2016年に液体約17兆ベクレル、気体約119兆ベクレルの計約136兆ベクレル(ベクレルは放射能の強さや量を表す単位)を放出。同様にフランスのラ・アーグ再処理施設は15年に計約1京3778兆ベクレルを海洋と大気にそれぞれ出している。
 このほか、英国のセラフィールド再処理施設は15年に約1624兆ベクレル、カナダのダーリントン原発は同年に約495兆ベクレルをそれぞれ放出した。
(以下省略)
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政府、汚染処理水の海洋放出決定2年後に実施見通し福島第1原発

2021-04-13 09:44:24 | 福島原発事故
政府は今日13日、関係閣僚会議を開き東京電力福島第1原発の汚染処理水の処分について「海に流す方針を決めた」そうです。各紙は朝8時前の記事ですから、閣議がその時始まっているとは思えません。午前の会議で決めるとの方針を決めたという意味なのでしょうね。夕刻には丁寧な記者会見がなされなければいけませんが、はてどうなるでしょう? 放射性物質のトリチウムだけは除去置出来ないので「海水で政府の基準値以下になる様,100~1700倍に薄める」という原始的な方法の様です。事故が起きた直後、ここをクリック⇒時、フランスのサルコジ大統領とアレバ社(ALPS関連企業)の女性CEOが来日し、彼女は「何でも除去できます。従業員と思って使ってください」と大見え切りましたがその6月には更迭されました。
以下は当時の仏アレバ社のアンヌ・ロベルジョン社長兼CEO(ネットより)

トリチュームの除去はできなかったまま10年過ぎたので国内の反対もさることながら韓国と中国が絶好の反日材料として「汚染水の海中放出に反対」しています。菅首相と関係部署の幕僚はどう丁寧な説明をするのでしょう? 野党はせめて国会で集中討議位は要求し、実行させてほしいものです。どうなりますかね?

写真:東京電力福島第1原発の汚染処理水をためるタンク=福島県大熊町で2021年2月13日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影 

毎日新聞:
東京電力福島第1原発の汚染処理水の処分について、政府は13日、関係閣僚会議を開き、放射性物質の濃度を国の放出基準より下げた後、海に流す方針を決めた。実際の放出は約2年後の見通し。風評被害が懸念されるため、東電は被害が確認されれば賠償するほか、政府・東電は漁業関係者らの意見を聞いて具体的な対策も検討していく。
 東電は柏崎刈羽原発のテロ対策設備の不備など不祥事が相次ぎ、信頼をなくしている。処理水の放出に当たっては、風評被害を少しでも抑えるため、処分について積極的に情報公開するなど透明性の確保の徹底が求められる。
 建屋内の地下には連日、壁のひびから地下水が入り込んでおり、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やした水と混じって、放射性物質を高濃度に含む「汚染水」が発生している。それを、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」のフィルターなどに通して濃度を下げてから、タンクにためている。
 東電はこれまでに、敷地内に1047基(計137万立方メートル)のタンクの建設を終えた。タンクの水は今年4月時点で125万立方メートルに上り、23年3月ごろまでにはタンクの容量が満水になる見通しで、処分の決定が迫られていた。
 タンクの水の7割は、放射性物質の濃度が国の放出墓準を超えている。このため、東電は放出前に、濃度が基準未満になるまでアルプスに通す。その後、トリチウムだけは技術的に取り除けないので、福島第1原発の地下水の放出基準(1リットルあたり1500ベクレル)を下回るよう、海水で100〜1700倍に薄める。
 東電は23年ごろに放出を開始。今後たまり続ける分も含めて、流し終えるまでに30〜40年かかる見通し。
 汚染処理水の処分方法を巡っては、有識者による政府の小委員会が20年2月、海洋放出の長所を強調した報告書をまとめていた。それを受け、政府は地元の関係団体などから意見を聞くなどし、同年10月に海洋放出を決定する方針だった。 しかし、漁業関係者らの反発により先送りし、関係団体と調整。菅義偉首相は今月7日、全国漁業協同組合連合会の岸宏会長と首相官邸で会談し、海洋放出への理解を求めていた。【岡田英】
(引用終わり)
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原発処理水、海洋放出決定へ=13日にも関係閣僚会議―福島第1、漁業者反発必至

2021-04-10 09:11:19 | 福島原発事故
7日に菅首相が全漁連の岸会長と面談し,ここをクリック⇒「全漁連は汚染水の海中放出に反対、政府はそれも踏まえ、近日中に結論を出す」として20分で終わったのは単に「反対も聞いた」とのセレモニーだったようです。
以下の参考記事にある様に 1:トリチウムは現在の技術では除去できない 2:(137万トンの)汚染水の処理は海中放出が”現実的” との判断の間にものすごいギャップがある気がします。
単に風評被害なら仕方が無いないかもしれませんが、今後とも長期にわたり海中放出を続けたとき、日本の福島沖と海続きの地域で子供さんに悪い影響があるのかないのか確り見える形で議論して欲しいものです。福島原発の爆発事故直後、汚染水を貯めるため2万トンほどの桟橋に使ってバージを引っ張ってきてそこに貯めろ! なんて大胆な?と当時は思いましたが、提言が有りました、今では137万トンの大量貯水になってしまいました。そもそも汚染水は止まるのですかね? 水で薄めて流すのは科学的とは思えません。心配です。

写真:政府は9日、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法に関し、海洋放出とする方針を固めた。写真は、福島第1原発(奥)と処理水タンク(手前)=2月14日撮影、福島県【時事通信社】 

時事通信:
政府は9日、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法に関し、海洋放出とする方針を固めた。13日にも関係閣僚会議を開き、正式決定する見通し。漁業関係者らは周辺海域の水産物に対する風評被害を強く懸念しており、政府は安全面の周知をはじめとする対策に全力を挙げる考えだ。
 政府は、処理水を人体に影響がないレベルまで薄めて徐々に放出する方針。しかし、風評被害への不安は強く、漁業関係者は「絶対反対」との姿勢を崩していない。
 第1原発では原子炉の冷却水や地下水が建屋に流れ込み、放射性物質を含んだ水が日々発生している。政府や東電は特殊な機器で放射性物質を取り除いて海に流す方針だが、トリチウムは現在の技術では除去できない。
 海洋放出に当たっては、漁業関係者の理解を得るため、風評被害対策や売り上げが減少した場合の補償が課題となる。梶山弘志経済産業相は9日午前の記者会見で「風評被害は当然起こる。対策に万全を期す」と述べている。
 原発処理水をめぐっては、菅義偉首相が全国漁業協同組合連合会の岸宏会長と7日に会談。首相は、処理水を保管するタンクが増え続ければ第1原発の廃炉作業に支障が出かねないと説明した上で、海洋放出が「現実的」とする専門家委員会の提言を踏まえて処分方法を決定する意向を伝えた。その後記者団に、処分方法を「近日中に判断したい」と表明していた。 

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菅首相 福島第一原発“トリチウム水”の処分方法 近日中に判断

2021-04-09 09:37:38 | 福島原発事故
7日の事です。午後4時過ぎ菅首相と全漁連の岸会長が福島原発のアルプス処理の汚染水の処分について面談し「全漁連は改めて海中放出反対、菅首相は全漁連の要望も踏まえ、政府として近日中の結論を出す」とし僅か20分で終わりました。夕刻梶山経産相が記者会見でこの件の補足説明をしましたが余りマスコミでは問題として伝えていません。やはり同日 宮城県の村井知事が菅首相が海洋放出が確実な方法であるという専門家の提言を踏まえるとしたことに対し、村井知事は「しっかり説明してほしい」と 発言していました。政府案に賛成しているように聞こえたのは浜爺の聞き違えでしょうか? この汚染水の処理問題は古くて新しい問題です。2019年9月10日、小泉進次郎議員が環境相に就任する前日に、ここをクリック⇒原田環境相が「汚染水の処理は海に放出しかない」と発言し、所管でない部門がなぜそのような発言をして交代するのか? 政府の観測気球でないかと指摘しましたが政府はカエルの面に小便、その未解決が付け回しされいよいよ政府の責任で「海中放出」に決まりそうです。トリチュームの除去が出来なくて「海中投棄」を求めれば、その被害は後期高齢者の浜爺はともかく福島沖から東京都を含む関東沿岸に広くかつ長く被害を及ぼすことになります。しっかり、その安全たる根拠を国民に納得行くよう説明して下さい。お願いします。

写真:菅首相と全漁連の岸会長 

NHK:
東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法について、菅総理大臣は近日中に判断する考えを明らかにしました。
トリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法をめぐり菅総理大臣は7日、総理大臣官邸で全国漁業協同組合連合会の岸会長と会談しました。

このあと菅総理大臣は記者団に対し「福島の復興について汚染水の処理は避けて通れない課題だ。そういう中で漁業関係者と議論しいろいろな立場の話をうかがい非常に有意義だった」と述べました。

そのうえで「私からは6年間かけた検討の中での有識者の評価や風評被害などについてお話しした。きょうの面談も含め、これまで意見をいただいているので、そうしたものを踏まえたうえで近日中に判断をしたい。いずれにせよ風評被害を最小限にする努力は絶対に必要だ」と述べました。
相馬双葉漁協 組合長「風評再燃いちばん怖い」
東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法をめぐり、菅総理大臣が基準以下の濃度に薄めて海に放出することがより確実に実施可能な方法だとする専門家の報告書を踏まえ、政府の方針を決定する考えを示したことについて相馬双葉漁協の立谷寛治組合長は「本格操業に向けて動き出している中、トリチウムを含む水が海洋放出され風評が再燃することがいちばんこわい。これまでどおり海洋放出に反対の考えは変わらない」と話しました。

そのうえで「東京電力をめぐっては地震計の不備の問題や未管理の放射性廃棄物が入ったコンテナが発覚するなど問題が相次いでいて信用していいのか根強い不安がある。私たちは震災による津波で亡くなった漁師や原発事故後、漁師になった若者たちのために福島の漁業を再建しようとしているところであり政府には漁業者や地元の住民、それに国民に真摯(しんし)に向かい合ってほしい」と話しています。
魚卸売り加工品製造会社 社長「不安大きい」
福島県いわき市で魚の卸売りや加工品の製造を行っている会社の上野臺優社長は原発事故のあと、首都圏で福島県産の魚のPRをするなど風評被害の払拭(ふっしょく)に力を入れてきました。

上野臺さんは「震災後、トラブルがあるたびに販売量が減り10年かけてじょじょに回復してきたところだった。海に流したときの消費者の反応を考えると自分たちが作ったものを買ってもらえるのかと不安は大きい。できることなら処理水は1滴でも流してほしくない」と話していました。
釣り具販売店 「いつになったら復興するのか」
福島県相馬市で釣り具の販売と釣り船を営む堀川順子さんは「10年たって去年あたりから売り上げも上がってきたなかで処理水を海に放出した場合にお客さんが来てくれるのか心配です。漁業者はもちろんですが私たちのこともどこまで国は真剣に考えているのでしょうか。蚊帳の外に置かれた感じで生活ができるのか不安です」と話していました。

そのうえで政府に対して「漁業者、釣具店、観光業、それに養殖業とみんな生活がある中で放出するのであればその影響があった場合は面倒を見てもらいたいです。いつになったら福島は復興するのか、あと何十年こういう状況が続くのか教えてほしいくらいです」と話していました。
双葉町 伊澤史朗町長 「コメントできない」
福島第一原発が立地する双葉町の伊澤史朗町長は菅総理大臣と全漁連の岸会長が面会したことについて「面会については、その内容などについて国などから正式な連絡があったわけではなくコメントできない。処理水についてはこれまでも述べているとおり国に対応方針を早期に決定していただきたいと考えている」とコメントしました。
大熊町 吉田淳町長「コメント差し控える」
福島第一原発が立地する大熊町の吉田淳町長は「町には国からの連絡が入っていないためコメントは差し控える。処理水の処分方法については、いかなる方法を取ろうとも徹底した安全確保が大事であることはもちろん、丁寧な情報発信により国民の理解につながる努力が大切で、国には責任を持って対応してもらいたい」と話しています。 
(引用終わり)
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海洋へ・大気へ・併用も…原発処理水「放出」で3案議論

2019-12-24 09:38:19 | 福島原発事故
昨日23日政府は「福島第一原発の汚染水処理」について「有識者会議の報告書案」を発表しました。
あーこれで、去る9月小泉進次郎環境大臣が就任する前日、ここをクリック⇒前任の原田環境相が所管外なのに「福島原発の汚染水処理」について発言した意図が明確になりました!!
浜爺の様な素人が原田前大臣の発言は「政府の観測気球か威力偵察射撃か?」と思った事が、今回の「有識者会議の汚水処理案」の発表で、正しく図星だったことがわかりました。
その露払いは2017年7月に時の東電会長が「汚染水海洋放出」を発言し、原子力委員会や県知事から反発を受け、そんな意図は無い事と発言がうやむやになった事ありました。 発言は時々の汚染水タンクの収容余力の限界とリンクしています。  冷や汗 >
「有識者会議の汚染水処理案」は6案から3案に絞られ提示されました。
第1案は「薄めて海洋に放出」
第2案は「温めて空気中に放出」
第3案は「1と2案の併用」 の様です。
まあ第2案は「火力か電力で汚染水をじゃんじゃん高温にするにはコストが掛かりCO2問題」にも関わるので日本ではどうでしょうかね??
行き着くところ?「海洋へ放出」ですかね?
福島原発事故が起きたた直後、フランスはアレバ社の女性CEOがサルコジ大統領と飛んできて、ここをクリック⇒「従業員と思って(使って)ちょーだい!」とぶち上げ、それを信じた我々は何だったのでしょうかね???
海へ流すのは簡単かも知れません?!
でも、当面、福島沖の漁場の魚は売れなくなりそうです。
海水は素人が思うほど拡散しないともいいます。しかし長年の間には東北と東京湾の入り口辺りまでは広がりそうです。
浜爺は汚染水被害が出るころは、この世とでオサラバばですから関係は有りませんが孫たちの事を考えると慎重に対処するよう「有識者会議案」の進行を見守る必要があります。
東京五輪の招致の際、安倍首相は「福島原発は アンダーコントロール」とか言ってました。
お父さんお母さん世代の若者は議論を厳しい目でしっかり監視してください。
お願いします。

写真:3案による利害の比較

読売新聞:
政府は23日、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水を浄化した処理水の取り扱いについて、タンクに保管する処理水の放出を前提に、処分方法や実施時期を決めるよう求める有識者会議(委員長=山本一良・名古屋大名誉教授)の報告書案を公表した。実現可能な放出方法として「希釈して海洋に放出する」「蒸発させて大気に放出する(水蒸気放出)」「併用」の3案を示しており、同日の会合で議論する。
 処理水は、原子炉内の溶融した核燃料を冷却する際に生じた汚染水などから浄化装置でトリチウム以外の放射性物質をほぼ取り除いた水だ。敷地にある1000基近くのタンクに約110万トンを貯蔵する。汚染水は1日約170トン増えている。
 有識者会議は2016年秋以降、風評被害などの影響も踏まえて断続的に検討してきた。この日、事務局側が過去に検討した五つの処分方法のうち、実績のある二つの処分方法とその併用に絞る形で示した。
 2案のうち、海洋放出は国内原発で幅広く行われており、国の基準を下回るまで薄めて海に流す方法だ。水蒸気放出は高温で蒸発させて排気筒から上空に放出し、大気中で国の基準を下回るようにする。米スリーマイル島原発事故の際に行われた。
 5案のうち、セメントで固めて地下に埋設するなど残る3案については前例がなく、技術的、時間的に課題が多いとした。
 放出時期や期間については「政府が責任をもって決定すべきだ」とした。報告書案によると、開始時期や年間の処分量によって処分期間は変わるが、最短でも10年前後はかかる。
 報告書案では「廃炉を終えるまでに処分を着実に終える必要がある」と明記。そのうえで風評被害に配慮し「必要に応じて貯蔵を行うことも含め、処分による影響を抑える」とした。地元を始め、幅広い関係者の意見を丁寧に聞くよう政府に求めた。
◆トリチウム=水素の仲間の放射性同位体で、三重水素とも呼ばれる。宇宙からの放射線でも作られ、自然界にごく微量が存在する。水道水にも含まれている。日常生活で摂取しても水と同様、体外に排出される。放射能が自然に半分に減る「半減期」は約12年。ほかの放射性物質は沈殿させたり吸着させたりして除去できるが、トリチウムは水分子そのものに組み入れられているため除去が難しい。

 福島第一原発で生じる処理水の処分は、廃炉作業を円滑に進めるために避けて通れない問題だ。処分の遅れは、廃炉工程全体に影響する。有識者会議で示された処分を柱とする報告書案は、重要な一歩になる。 敷地には処理水をためる巨大タンクが林立し、万が一、漏れると廃炉作業が滞りかねない。政府と東電は風評被害を恐れ、処分を遅らせてきた。地元を中心に、農水産物が売れなくなる懸念などから反対の声が根強い。議論は3年以上に及んでおり、処分の時期を見通せない状態だ。だが、東電によると、処理水の保管はタンクの容量などから、現状で2022年夏に限界を迎える。今後の廃炉作業で生じる廃棄物を保管する場所を確保する必要があり、タンクの大幅増設は難しい。 国連科学委員会のモデルを使って政府が全ての処理水を1年間で処分する場合を試算したところ、海洋放出、水蒸気放出のいずれでも、自然放射線による影響の1000分の1以下であることがわかっている。 政府には今後、処分が科学的に問題ない点を丁寧に説明する姿勢が求められる。今以上に風評被害対策に取り組むことも地元の理解を得るためには欠かせない。(科学部 井上亜希子)(引用終わり)
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