王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

[ロング・グッドバイ」 を読む

2012-03-19 07:36:20 | 本を読む
角川文庫 矢作俊彦著 ロング・グッドバイ を読みました。
文庫本なのに600ページある長編ですから長旅のお供にはお勧めです。
神奈川県警の刑事二村永爾は三浦での張り込みに失敗し朝飯を食おうと横須賀のハンバーガーショップに寄りますが、そこで飲んだくれて倒れていたビリー・ルウと名乗る米人に出会いました。
自称ベトナム戦争中のエースパイロットです。
話はこの二人の関係を縦糸に進展して行きます。
時ははっきりと記述されませんが長嶋監督による巨人の優勝とか沖縄サミットの話が出ますから2000-1年頃の話です。
二村の日々の捜査が幹部の意向で取りやめになる中で、ビリーに頼まれて「死体」を運んだ事がばれて閑職に追われます。その捜査の間、世話になった横須賀の退職警官の頼みで国際的ヴァイオリニストの養母の行方探しを頼まれます。
ビリーの台湾での墜落、養母の行方、打ち切りの捜査などがやがて一つになり話は明らかになって行きます。

ロング・グッドバイはwrong goodby と綴るのです。 long goodby とばかり思っていたのですがね。
有名な探偵小説 long goodby を下敷きにしているのかどうか? 全くわかりません。
間違えだったさよなら 守られなかったさよなら(と再開の約束)てな意味でしょうか。
舞台の半分に横浜の中華街や町の名前が出てきます。浜っこの爺にはとてもイメージが膨らみました。
暇がある方にお勧めします。

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