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From Deios, That the Pope is That Antichrist

ローレンス・ダイオーズ
『教皇が反キリストであることについて:
イングランド国教会を批判する分離派に対する回答』

ヨハネの黙示録19:19
なお見ていると、獣と地の王たちと彼らの軍勢とが
集まり、馬に乗っているかたとその軍勢とに対して、
戦いをいどんだ。

ここにおける「獣」とは、イエス・キリストのこの世に
おける最大の敵のひとつであり、この世の戦場でキリストに
対峙する王たちやその軍勢を統括指揮する将軍のような
ものです。もちろん悪魔こそわたしたちの救い主に
対する戦争の総大将であるわけですが、黙示録において
彼は「獣」ではなく他の名で呼ばれています。すなわち
「龍」、「いにしえの蛇」、「サタン」などとです。
悪魔は獣ではありません。悪魔が「彼の力を獣に与える」のです。
獣は龍ではありません。獣が「龍のように話す」のです。
獣とは、悪魔によって呼び覚まされ、目に見える姿を
与えられてこの世にあらわれた権力者であり、そして
この世の王たちの上に立つ存在となっています。彼、
この獣が誰のことか理解できれば、もう勝ったも同然です。
なぜなら彼に負かされるのは彼が何者か知らない者だけ
だからです。この獣とは、先にもいったとおりローマ教皇の
ことです。……教皇に従うカトリックたちはこれを
認めようとしません。彼らは教皇が獣であると認めません。
わかっているからです、この獣が反キリストであることが。
反キリストとは何しょう? もちろん、イエス・キリストの
最大の敵に他なりません。教皇が獣であることを認めて
しまったら、カトリックたちは教皇に対する畏敬も従順も
みな放棄せざるを得ないのです。以下、この獣・反キリストに
ついて聖書に書かれていることがまさに教皇の統治に
あてはまること……を示したいと思います。

*****
Lawrence Deios
That the Pope is That Antichrist:
And Answer to the Obiections of Sectaries,
Which Condemne This Church of England
1590
STC 6475

聖書の引用は次のページから。
https://tinyurl.com/yccgvatl(Wikisource)

*****
黙示録から導かれる終末論。教皇を悪魔の手先として
ローマ・カトリックからの分離を神学的に正当化する。

当初これは国教会を支持する議論であったが、やがて
国教会を攻撃するために用いられるようになっていく。

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