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Raleigh, "To His Son"

ウォルター・ローリ
「息子に」

三つのものがある。離れていればそれぞれ
あっという間に大きくなって栄えるが、
いつか、なぜかひととこに集まってくる。
で、集まった日にゃみんなおしまいだ。
この三つ、ってのは木と草と悪ガキだ。
木は絞首台になる。
草は死刑囚の頭にかぶせる袋を閉じる紐になる。
悪ガキ、ってのは、坊主、おまえのことだ。
な、よく聞けよ、集まらなければ
木は緑に大きくなるし、麻も育つし、ガキも元気だ。
だがこいつらが集まると、木は腐る、
麻はすり減る、でガキは首くくりだ。
だから気をつけろ、俺たちは離れないように
しような。せっかく今日会えたんだから。

*****
Walter Raleigh
"To His Son"

Three things there be that prosper up apace
And flourish, whilst they grow asunder far;
But on a day, they meet all in one place,
And when they meet, they one another mar.
And they be these: the wood, the weed, the wag.
The wood is that which makes the gallow tree;
The weed is that which strings the hangman's bag;
The wag, my pretty knave, betokeneth thee.
Mark well, dear boy, whilst these assemble not,
Green springs the tree, hemp grows, the wag is wild;
But when they meet, it makes the timber rot,
It frets the halter, and it chokes the child.
Then bless thee, and beware, and let us pray
We part not with thee at this meeting day.

http://www.sonnets.org/ralegh.htm

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

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かまいません。

商用、盗用、悪用などはないようお願いします。



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Coleridge, "Sonnet: To the River Otter"

サミュエル・テイラー・コールリッジ
「ソネット:オッター川に」

地元の川! 西の自然のなかの小川!
どれだけの年月が幸不幸とともに過ぎ去った?
どんな楽しい、どんな悲しい、時間を過ごしてきた?
薄いすべすべの石を君に投げて水切りをしたあの最後の日から?
あの時、何回跳ねたっけ? こどもの頃の思い出は
深く心に刻まれてるから、
目を閉じると、昼間でも夢のように
すぐに君のようすが見えてくる。
板の橋や岸辺の灰色柳が見えてくる。
透明に光る水のなか、川底の砂が
いろんな色の血管みたいに流れるようすが見えてくる! こどもの頃の
風景がいつでもどこでも見れますように! でなければ、おとなの
孤独や心配ごとにつぶされそうだから。昔を思うとため息が出る。
ほんと、もう一度気楽なこどもに戻れたら!

*****
Samuel Taylor Coleridge
"Sonnet: To the River Otter"

Dear native brook! wild streamlet of the West!
How many various-fated years have passed,
What happy and what mournful hours, since last
I skimmed the smooth thin stone along thy breast,
Numbering its light leaps! Yet so deep impressed
Sink the sweet scenes of childhood, that mine eyes
I never shut amid the sunny ray,
But straight with all their tints thy waters rise,
Thy crossing plank, thy marge with willows grey,
And bedded sand that, veined with various dyes,
Gleamed through thy bright transparence! On my way,
Visions of childhood! oft have ye beguiled
Lone manhood's cares, yet waking fondest sighs:
Ah! that once more I were a careless child!

http://www.online-literature.com/coleridge/647/

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