晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『分断される日本』

2006-10-24 19:47:14 | Weblog
 斎藤貴男著『分断される日本』(角川書店2006年)

 著者は言う、「何年もの間、同じようなことばかり書いてきたような気がする。」と。

 私も、斎藤氏の著作を随分追いかけて来たが、本当に同じようなことばかりで、それもこの国が段々と悪い方向になっていくのがわかる。

 教育における格差社会を、安全という名の監視社会を、ジャーナリズムの衰退を、戦争が出来るような社会を目指した法律制定を・・なぜ、斎藤氏が書かねばならないのか、それは、現実が書かせているのであろう。

 当代きっての批評精神の持ち主、売れっ子ルポライターが、社会に警鐘を鳴らす。

 ただ、いまひとつ斎藤氏に掘り下げてほしいことがある。では、なぜ今のこの国に、このようなことが発生するのか、社会構造から解き明かすのは学者の仕事になるのであろうか。

 斎藤氏に、もっと社会の本質論にせまってほしいと思いますか。









 







コメント (1)
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