安倍晋三の危うさ

　安倍晋三の政権公約に、教育基本法、憲法の改正が謳われた。
　あのコイズミでさえ、憲法改正は正面から取り組まず、財政構造
改革という、富の分配の調整がメインの公約だった。（結果は、
格差社会だが）

　この国の保守派のアイデンティティの矛盾は、国の伝統とか、
「美しい国」の実現とかを掲げれば掲げるほど、現実の政策選択が
アメリカの意向に沿わなければならないという制約とぶつかって
しまうことにある。

　歴代の政権担当者は、経済政策を中心に、豊かになることで矛盾を
表面化しないように舵取りをしてきた。

　安倍の実現したい方向は、アメリカの意向と齟齬をきたす可能性が
あるのではないか。安倍の取り巻きの中には、アメリカべったりの
姿勢を、「国を売る」と受け取る者も多いようだ。

　靖国問題だけでなく、アメリカからのメッセージを注視して
いかなければならない。




　

9月6日は、

9月6日は、大騒ぎになるでしょう。
午前中に、結果がわかるのですから。

男女共同参画社会をつくろう、というスローガンが、
全く上ついたものであることがわかるでしょう。

北朝鮮の体制を笑いますが、戦前のこの国、いや
現在の情況を鏡で写しているようなもの。

世界の中でこの国は、共和国として分類されているのか。
まさか王国ではないでしょう。

大震災

　1923年9月1日、関東大震災が発生、10万人が命を失った。
　その中には、流言蜚語により、憲兵隊に連行、虐殺された
朝鮮人、日本人アナーキストが含まれる。

　この国においては、災害対策と治安対策は戦前から表裏一体
のものだったのである。

　今日は、防災の日、市民、消防、警察だった訓練に、自衛隊
が加わり、今年からは米軍も参加した。

　危機を煽られると、「安全」のため、自由や権利の制限を
許してしまう我々。
　それに乗じて、次々と既成事実が積み重ねられている。

　また、極端な事件をことさら強調し、特に少年犯罪の罰則強化
を求める動き、子どもが危機にさらされていると親を煽動する運動屋。

　今、無条件に「安全」「安心」を求めることの代償を考える時
なのではないか。