晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

子どもの自死

2012-09-09 17:43:24 | Weblog

 滋賀県大津市にけるいじめが理由とされる中学生の自死、数日前には道内(札幌)でも中学生がマンションから飛び降り、自死している。札幌の場合、その生徒は一日も休まず、自殺するような感じは無かったと言われている。学校を休まないことは、世間や学校の価値観では、あたかも良いこととされているが、本当なのであろうか。彼は休むことができなかったのではないだろうか。休むと言い出せなかったのではないか。などと考えてしまう。

 現在の学校はどのようなものかはわからないが、私が40数年前に通っていた頃の学校の掲げる価値観は、息苦しい強制を伴うものであったように覚えている。子どもたちは、良い子として振舞わなければならないのである。

 HPで、私の卒業した釧路市立朝陽小学校の今のキャッチフレーズを見ると「きらり輝く朝陽の子」、輝き三つの「き」、心豊かに、いきいきと、「挑戦」「努力」「遂行」する子、明るく元気に、はきはきと、「挨拶」「表現」「伝達」できる子、ここ一番に、きびきびと、「自律」「行動」「実践」できる子、とある。いずれの学校も大同小異であろう。

 ○○する子、○○できる子、と掲げられるが、これらができない子にとっては、学校での否定的な評価、友だちからの否定、家族からの否定・・それはネガティブに転化する可能性を孕むスローガンなのである。

 私は、悩む、苦しむ、悲しみ、むなしさ、センチメンタル、自己否定、不登校、引きこもり・・全部全然悪いことではない、多かれ少なかれ皆が通過する過程であり、成長するためには必要なことなのだ。ひとりを噛みしめてみよう、と言ってあげたい。


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