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生きているから様々な経験ができる。また、数々の出会いも経験する。初対面の印象がそのまま継続するかどうかはわからない。私の場合、主流に属するのは避ける傾向にある。どちらかというと異端と呼ばれている方に魅かれる。
室伏志畔という歴史家に出会った。私に古代史の知識はほとんど無い。高校の日本史すらあまり良く勉強していない。ただ、古代史は学会だけではなく民間の研究者も含めて新しい発見が次々とあり、多くの人が興味を持って学んでいる一種のブームが長く続いている。しかもそこには多くの説が入り乱れており、今だ定説のようなものは確立していないのだろうと思う。
その中で室伏志畔は異端に属するのであろう。少しかじっただけでその臭いからわかる。氏の著作だけを読んで決め付けるというのは偏っているというのは重々承知である。でも、自分の中にしっくりと落ちやすい考え方というのがある。
1999年国旗・国歌法が制定された。様々なセレモニーで国歌が歌われるようになった。しかし、歌の由来や歌詞の意味を説明されたことはあるだろうか。室伏志畔の分析を読んでいくと、現在の国歌の正当性に疑問が浮かんでくるのである。また、その仮説は、明治維新の薩長同盟を成し遂げた坂本竜馬の秘密を解くことができ、さらに、この国の底流に現在でも流れている可能性があり、政治家はその出自で既に運命が決まっているのかも知れないという何とも興味が尽きないものなのである。
写真は、平安神宮の鳥居です。京都に都を定めた桓武天皇も興味深い存在です。
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