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翁長沖縄県知事を孤立させるな! 

2015-05-12 20:56:39 | Weblog

 翁長沖縄県知事を孤立させるな!

 普天間基地の辺野古移設について、菅官房長官、アへ首相、中谷元防衛相と差しで会談をしたが平行線に終わったため、翁長沖縄県知事は、今月(5月)27日から6月5日まで訪米し、米政府(国防総省、国務省の次官補級)、議会、シンクタンク関係者に直接に沖縄県民の意思をぶつけるという。

 僕は、2015.2.6にこのブログで「野党は外交で活路を開け」と述べた。アへの弱点は外交にあり、野党はいくら内政で頑張っても差別化はできない、今は外国とのパイプを構築し外交力をつける時だと述べた。翁長知事訪米の調整は、なんと沖縄県ワシントン事務所(2名の担当者)が担っていると報道されている。知事選挙で翁長氏を支援した、日共、社民、生活、社会大衆党、自民党除名議員などは何をしているのだろうか。民主党は自主投票だったが民意を受けて岡田代表が率先して同行するなり、日共志位委員長も知事を孤立させることなく全面的に支援すべきと考える。               

 雑誌『世界』2015年5月号で「沖縄・辺野古からアジアの平和構築を」と題して、翁長知事と寺島実郎氏が対談している。その中で、米国の意思がアへ首相をはじめ現日本政府が依拠している考え方だけしかないのか、否、別の考え方もあるという可能性が示されている。

 「尖閣問題を起点にして、日米中トライアングルの中で、日本と中国の領土紛争に巻き込まれて米中戦争になることは絶対に避けたいというアメリカの意思」

 「グアム、オーストラリアまでアメリカは下がって、リスクの高い東アジアから主体的に引き上げるかもしれない可能性」

 「沖縄は、あまりにも中国が近すぎて、ミサイル数発で普天間と嘉手納は吹っ飛んでしまう。中国との関係がややこしくなってきたら、いつの日か突然、沖縄から出ていくのではないか」

 「米国内では海兵隊の存在意義そのものが問われている」

 「かつて米政府が沖縄からの海兵隊撤退を検討したが、駐留を望む日本政府が引き留めた」

 翁長知事訪米には、これからの日米関係、アジア情勢、そしてこの国の方向性がかかっていると考える。また、集団的自衛権行使を可能にする安保法制論議にも影響がある。物事には勝負どころというものがあるが、護憲、9条、平和憲法など綺麗ごとを並べて、結局アへ首相に寄り切られましたと言い訳をする前に、米国と差しで勝負しようとしている翁長知事を全面的に支援すべきと考える。

 


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