晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

立花 隆

2006-05-27 11:07:10 | Weblog
 立花隆「滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか」(日経BP社)
日経BP社の総合サイトの連載「立花隆のメディア ソシオーポリティクス」
をまとめたもの。(現在も連載中)

 立花隆の仕事は、特に彼によるオリジナリティのある思想や発見ではなく、
様々な分野の専門家の仕事や言説、マスコミ情報を分析、再構成して、素人の
私たちにわかりやすく伝えているだけにすぎない。いわば専門家と素人の
通訳(ファシリテーター)のようなものである。
 頭の整理のためには役立つが、深い真実には触れないのでは。

 この本でも、ライブドア事件では、堀江氏が起業時からブラックマネーとの
付き合いがあり、野口氏の沖縄での「変死」との関係があるように語るが、
それ以上の深読みはできていない。
 女帝論では、憲法第1条の国民の総意によればいいとしているが、当たり前
以上のものではない。
 私には、そんなことより、彼女が笑わないことの方が気がかり。

 靖国問題は、アジア諸国とこの国の間に刺さった棘だが、そろそろ商売に
差し支えるので財界は小泉離れとの分析。
 次期総裁選挙の論点になるのだろうか。既に答えは出ているのでは。
アメリカとの戦争で亡くなった人を祭ってある神社にアメリカは不快感
を持っているはず。
アジア諸国からの抗議でこの国は動いているのではなく、アメリカの
顔色ひとつ。
福田氏がアメリカへ行ってきた意味もそんなとこか。

 憲法論では、「壊れていない車は修理するな」だそうだ。



 

 






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1 コメント

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よしなしごと (生住滅)
2006-05-31 06:18:16
新宿駅東口にある「人民広場」とか「ション○○横丁」とか勝手に名付けていた食堂街ですきっ腹を満たしていると、隣に座った客が「飯、丼で、それと卵」と注文し、卵かけご飯を食べていると、その客の知り合いが「今夜の宿は?」と問うと「西口でアオカン!」

  -日本一点先取 06:11-

それを聞いて、プチブルの感傷でしかない奇妙な羞恥心を覚えた。



立花の著作物は好奇心をくすぐってくれるが、それ以上でもそれ以下でもない、あの労務者の「西口でアオカン!」の一言の前では、あまりにも色褪せており、感性の消費が微塵もない。



乳白色の大気の中で、様々な鳥たちのさえずりに包まれて愛犬は、相変わらず警察犬の真似をしていました。

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