晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

ある郷土史家が出版された本への感想

2014-03-09 09:43:11 | Weblog

 知り合いの郷土史を研究している方が、このほどその成果をまとめられて出版されたので、その読後感想をお渡ししようと思っている。

 (以下、感想の骨子)

 私が関心を持っている思想家の吉本隆明氏は、思考の態度として、ひとつの事象は先端と初源の二方向性を持つという。先端、すなわち未来の何かに向かっていることを追及しようとすれば、その初源、その原型(プロトタイプ)であるような段階を掘り下げることが重要だという。

 今まさに私たちは、まちの未来を描く必要性に直面している。社会は、転回的な局面を迎えている。そのひとつの現れは、右肩上がりで来た人口が停滞から減少に転じていることである。

 本書は、このまちの初源を訪ねる旅である。私は、吉本の考えによれば、まちの成り立ちを掘り下げることによって、まちの未来、先端の行方が見えてくるのではないかと思う。そしてまた、本書は、その偉人の人生の初源を訪ねる旅でもあった。

コメント
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