『定年後 豊かに生きるための知恵』(加藤仁著 岩波新書 2007年刊)
団塊の世代が定年退職の年齢に達する。残る人生の生きがい探しに皆真剣です。そんな要望に応えてのノウハウ本です。岩波ともあろう書店が、あのアカデミックな権威主義をどこに忘れたのでしょうか。ベストセラーねらい、販売優先の本書です。
しかし、なぜ50代前半の私が買ってしまったのだろうか。将来の不安と関心と興味がそうさせたのでしょうか。
第2の人生の事例集である。全く別の世界を発見する者もいれば、それまでの蓄積の延長線を選択する者もいる。200例位紹介されていますが、おそらく、期待するような例はないでしょう。皆、たいして変わりません。健全すぎてアホらしくなります。結論は、人それぞれ、好きにすればいいのです。
会社を取ったら何も残らない人は危機です。時間を潰すなどという考えのある人も絶望的です。休日が続けばすることが無いという人も可能性がありません。
やることが、たくさんあって、時間がなくて、あれもこれもやりたいのに、と思っている人には、展望が開けます。定年が来たらなどと考えるのではなく、今からやればいいのです。
後者の心構えで行きたいと思います。
批判的に書きましたが、でも、一読を薦めます。面白い本です。
団塊の世代が定年退職の年齢に達する。残る人生の生きがい探しに皆真剣です。そんな要望に応えてのノウハウ本です。岩波ともあろう書店が、あのアカデミックな権威主義をどこに忘れたのでしょうか。ベストセラーねらい、販売優先の本書です。
しかし、なぜ50代前半の私が買ってしまったのだろうか。将来の不安と関心と興味がそうさせたのでしょうか。
第2の人生の事例集である。全く別の世界を発見する者もいれば、それまでの蓄積の延長線を選択する者もいる。200例位紹介されていますが、おそらく、期待するような例はないでしょう。皆、たいして変わりません。健全すぎてアホらしくなります。結論は、人それぞれ、好きにすればいいのです。
会社を取ったら何も残らない人は危機です。時間を潰すなどという考えのある人も絶望的です。休日が続けばすることが無いという人も可能性がありません。
やることが、たくさんあって、時間がなくて、あれもこれもやりたいのに、と思っている人には、展望が開けます。定年が来たらなどと考えるのではなく、今からやればいいのです。
後者の心構えで行きたいと思います。
批判的に書きましたが、でも、一読を薦めます。面白い本です。