晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『遠野物語』

2007-10-03 20:33:46 | Weblog
 『口語訳 遠野物語』(柳田國男著 佐藤誠輔訳 河出書房新社 1992年)

 本書は、日本民俗学の父、柳田國男が1910年に出版した「遠野物語」を現代語に訳し、読みやすくしたものである。
 
 柳田國男と言えば、高校時代に、現代国語を担当していた国士舘大学出身の石倉先生を思い出す。当時の教科書に柳田國男の文章も掲載されていたが、いつも「柳田さんはねえ・・」と口癖のように言っていた。

 受験至上主義の高校では、現国も文学として味わうというより、試験の解法テクニックをどう身に着けるかの方が重要で、他の作者の文章も本田勝一を除いて記憶に残っていない。

 そんな中で、石倉先生の柳田に対する情熱は、感度の鈍った私達にも響く強いものがあった。

 先日、図書館で「遠野物語」を見つけ、昔を思い出しながら読んだ次第である。

 石倉先生は、どうしているのだろうか。「柳田さんはねえ・・」
 
コメント
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