山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

今年の志目木谷はどう!?

2008年02月18日 | 山スキー!H20
2月16、17日の土日は母の還暦お祝い温泉旅行で潰れたので、今日の2月18日は雪もかなり積もったことだし、地元の山に行ってきました♪
 
朝、目を覚ますとタイヤショベル(除雪車)のエンジン音が鳴り響きいつもと何だか違う。見ると家の前の道でタイヤが田んぼの斜面に脱輪しスタックしていてました。普通車ならボクのDEFENDER110で引っ張ることもできるけど、相手は重機!なので無理!!いつもありがとう、手伝えなくてゴメンと思いながら、山スキーを車に積み込んで出発!行き先は銀杏峰なので、家の近く!20分くらいで登り口の水車小屋に到着です。
7:30出発!いきなりの激ラッセルですが、昨日食べた分のカロリーを消費しなきゃと思い、ズンズン進みます。雪は小降り。尾根取り付きは8:45さぁこれからです。
 
モンスター達がいっぱい居ました。

今年は昨年に比べると雪は多いはず!頑張るぞ!!独りだし適宜休憩を織り交ぜラッセルに励みます。思ったより雪は重い・・・。深いところで太ももまでの深さ!トラバースすると腰上の深さ!
標高1100mに達するとやっぱり・・・吹雪いてきた。しかも視界は徐々に悪くなる。雪屁との境界線が不明瞭となってくる。
 霧氷がきれいでした 1100m付近

1250mの台地状の尾根に出ると物凄く視界が悪く、木々が全く無く方向感覚が麻痺!元来た尾根を辿って下ろうか、山頂目指すかどちらにしようか迷うが、北方向を滑れば大丈夫だろうと思い、山頂目指し歩く。視界が全く利かないので地形図を用いコンパスの方向を合わせ、コンパスの示す方向を見ながら歩く。1314mピークや、1340mの鞍部で方向を修正しながら進む。
 
どこ歩いているのか分からない!地形図、コンパスを頼りに進む。    やっと谷地形を把握できた。

銀杏峰の稜線の強風で出来た尾根上の雪の壁を越え、雪屁を踏み抜かないよう尾根を忠実に歩く。谷から吹き上げる風が冷たい。頂上付近の複雑な地形も一応把握できたつもりでいつの間にか山頂着。いつもなら記念撮影するところだが、そんなことする余裕は全く無い。木などが全くないから距離感が分からない。しかも真っ白で何が何だか分からないが、コンパス頼りに地形図でなんども位置を確認しながら降り口を探し滑り下りることに。谷から吹き上げる吹雪でシール剥がして云々は出来ないので、シール付けたまま100m程滑り降りる。木が全く無くどこにいるか、斜面の状況分からず。重力に任せトラバースしながら、そして目印の木々を探しながら下りる。1200~1150m付近でようやく谷の地形が分かってくる。それまでは生きた心地がしなかったけど、やっと落ち着ける。谷の真ん中は避け、端に行き木々の中でシールを剥がし滑降体勢を整え滑り降りることに。
 やっと安全地帯に!

雪は重く、激パウダーとは言い難いが、テレマークターンを楽しめた。標高を下げるにつれ視界は良くなり快適に。支谷が出てくると、読図は間違っていなかったとホッとする。そして、800m付近から谷は割れだし、水流が顔をのぞかせる。左岸に渡る為に一度渡渉し、そのまま堰堤に。途中カモシカ君がこちらを分からず無我夢中でラッセルをしていた。頑張れ!
 
やっと快適な滑りになりました。      カモちゃん頑張れ!

堰堤を3つ程過ぎ、橋を渡り、右岸をトラバースし、林道にでると暫くで朝のトレールで出くわす。ふぅ~
あとはジェットコースターと言いたいけど、進まないトレールを辿り車のところに到着しました。13:20
  下界が見えてきたような。

今日の山行はラッセルしに行ったようなものだったけど、奥越の山スキーもやっと本番って感じがしました。雪の量は例年並みといった感じです。志目木谷はもうバッチリ!です。
あと、やっぱ視界の利かない中一人で地形図とコンパスで進むのは恐いものがありました。特に銀杏峰の稜線は恐かったです。修行が足りないのもあるかもしれないけど、GPSを持っていないだけに、頼れるのは自分だけ!五感をフルに働かせ、この天候の中登ることが出来、とても充実した山行になりました。
でも、何かあった事を考えるとGPS携帯も身を守る重要なアイテムの一つになるな~と思いました。
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4 コメント

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Unknown (YAMADA)
2008-02-18 19:14:25
げんちゃん、おばんですぅ♪
さすがですね。でも一人で谷はやばいですよ。
何にもなくてよかったです。雪が増えたので、
これで無駄な燃料を消費して、県外遠征を
しなくてもよさそうです♪ 次は?
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Unknown (ゲンゴロウ)
2008-02-18 20:09:16
YAMADAさんこんばんは~!
はい!ボクも躊躇したんですが、尾根から決別し山頂に向かったことから、トレールは消えてしまうことだし、もう谷を滑る事しか考えることが出来ませんでした。
本当に雪崩とか起きなくて助かりました。谷にシールのままドロップしたときは視界が全く、本当に重力しか感じなくて、白一色の世界で、恐怖のどん底にいました。木の枝が見えると、その方向に進んで安堵しました。でも下に近付くにつれ、視界は良くなり、やっとシールを剥がせ、テレできました。
尾根から谷に入るところは生きた心地しませんでしたが、なんとか帰ってこれてよかったです。

今週日曜日は山岳会のいつものメンバーと県外遠征だと思います。
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Unknown (すう)
2008-02-18 21:19:40
ゲンゴロウさんこんばんは。
家から近いとはいえ、強い冬型の日に一人で山に入るとはすごいですね。厳しい状況が手に取るように伝わってきました。人のこと言えないけど、気をつけてくださいね。
でも、今回の雪で福井県も山スキーに行けることがわかったのでうれしいです。
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Unknown (ゲンゴロウ)
2008-02-18 22:30:28
すうさんこんばんは!
ここら辺もようやくまとまった雪が降ってくれたおかげで快適にスキー出来そうです。
また滑りに来てくださいね。
今日も山から帰ってきたら除雪してました。雪かき大変だけどボクにとって大雪は大歓迎です。
ヾ(^▽^)ノ
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