山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

2018 フェアリートレイル スーパーロング(60km)参戦!

2018年06月10日 | マラソン・トレラン

 2008 FAIRY TRAIL スーパーロング60km参戦!予想以上に厳しかった。

昨日、今日と滋賀県高島市朽木で開催されました
第5回 フェアリートレイルに参戦してきました。この界隈は昔から良く沢登りで訪れている山域ですが、トレランは初めて。
しかも、新たに作られたスーパーロング(60km)を走り、ヘロヘロになりました。累積獲得標高4000mと登りで4000mなら下りも4000mで、心が折れそうになりました。累積標高差4000m(公称)のはずだけどGPS計測の実際ははるかに超え4500mを超えている。そんな激しいコースを踏破でき、終始感動でした。

 コースプロフィール! 深い山々を探索するといった感じで雰囲気最高でした。


 累積標高4000m(公称)には、ある意味嬉しい形で騙された!4500m超え!登りが多いほど得した感が有る。
 特にボクが気に入ったのは、小川集落から烏帽子岳の沢登りコース!蛭が居たし、沢登りの雰囲気が有って良かった(マジで!)

6月9日(土)にせわしなくパッキングを施し、車中泊の準備して敦賀経由で国道をのんびり朽木へ目指します。昔は良く通った裏比良の沢登りで良く来たところだが、明日はトレラン!ドキドキ…ワクワク…。14:50「グリーンパーク思い出の森」の体育館で受付をし、ゼッケンを貰うと気分が高揚!
少し離れたところの第2駐車場(車中泊専用駐車場)に到着しシートをフルフラットにしてビール飲んで暫し休憩。16:00にブリーフィングと前夜祭があるのでシャトルバスに乗って体育館へ!

 
 肉も美味しかったし、鯖の熟れ寿司や山菜、饅頭、日本酒(各種)など食べきれなかった。   母の軽自動車(パレット)を借りて車中泊!

鏑木さんからのロングコース攻略のアドバイスを聞き、各関門タイムの攻略を聞いた。なんでも第2CPを10:30ギリギリで通過すると間違いなく第3CPでは12:30に通過できないので、第2CPでいかに貯金を作っておくかが大事と聞いた。実際走ってみて、この区間は2:10ほどかかった。なるほどだった。
その後は、前夜祭!各ブースに大量のビールや焼き肉!鯖寿司、その他郷土料理てんこ盛りで、その会費以上に元を取るために喰いまくった。そしてレッドブル+ウォッカのカクテルが美味しく、何杯もお代わり!臨席する方と打ち解け楽しい時間、明日の予想される苦難を忘れ、千鳥足でシャトルバスに乗り、またもや車内でビール飲んで車中泊。いつもながら快適!!
 
 レッドブルカクテル🍸とても美味しかった!今度家で作ってみようと思う! スタート30分前になり、鏑木さんやその他招待選手が続々お立ち台にやってきた。見るからに速そう・・・

酔いが回り、いつの間にか寝袋に入り、明日の台風直撃による雨の心配もさながら忘れつつ爆睡し、朝3時に起床する。雨は降っていない!ラッキー!着替えて、トイレに直行しスッキリした面持ちでシャトルバスに乗り込み会場に5:30到着。風呂道具などの着替えの手荷物を預け、その辺走りアップ!徐々にスーパーロングの選手が集まりだし、ギャラリーも集まりだす。流石にこのスーパーロングに出る人は、そのコースプロフィールを熟知して参加しているのか、周りは皆速そうな屈強なランナー!?山ヤさん達。昨日、ビールを飲みすぎた事を少し後悔する。そしてトイレに直行!金沢マラソンの時もそうっだたが、前日の焼き肉パーティーで体調不良で走ったことを頭をよぎる。でも出すもん出したし、快調!
6:30スタートの号砲!さぁ・・・旅が始まった!!どんなことになるのかなと、トレラン2回目の初心者とあって心細いながらも、自分の身体を信じ一歩一歩前に進む。

 スタート、ゴールのエアゲート前で記念撮影!帰ってくる頃は、どんな姿になっているだろうか・・・ドキドキワクワク!!

スタート直後は旧鯖街道など3km公道を走り、雲洞谷山の尾根に取付く。傾斜は緩いが微妙なアップダウンが有るものの、足元は落ち葉でクッションが効き気持ち良い。山頂からは下り基調で送電線の鉄塔下を2ヶ所過ぎると12km地点の第1エイドに到着(7:51)。まだまだ余裕!エイドにはレッドブル飲み放題なので、携行飲料水をほとんど飲んでいなかったので、ここでコーラ1本とレッドブル2本一気飲み!旨い!!このここからは大彦谷林道を下って朽木能家集落を目指し北川沿いの舗装路を3km登る。そして道路を離れ早谷峠を目指し谷を遡上するコースを登る。早谷峠に着くと一気に標高差250m下り桑原集落に!此処が第2CPだ!関門タイム10:30に対し(9:00)到着!1時間30分の貯金ゲット!これで気分が楽になる。このエイドはエイドが素晴らしく近所に住む婆ちゃん(山菜じゅうべい)が作ってくれた山菜寒天や鹿や猪の肉が提供されており、固形物を食べていなかったのでたらふく頂く。マジで美味かった!酒の肴に最高だと思いつつ、持って帰りたかった。水を補給し高島トレイルの丹波越え目指し標高差450mの登り!エイドで誰かが「熊を目撃した!」と言っており、ざわついていたが、ボクにとってこの事象は日常茶飯事なので気にしないで進む。
 
 第1CPの様子!レッドブル美味い!     第2CPで肉をたらふく頂く!おばちゃん有難う!そして沿道のみなさん応援有難う!

丹波越えに出ると、台風の影響か少しパラパラと小雨が降るが、それよりも、ここからの長い尾根にはガス(霧)が立ち込め、いかにも幻想的!前夜祭で鏑木さんが言ってたFAIRY(妖精)が居そうなところである。第3CPでリタイヤ宣告されてもここを走れるのは、とても素晴らしいところ!と言っていた意味が分かる。普段から登山していて、このような光景は良く遭遇するが、トレランという環境のもと走ることによって見える景色は、登山とはちょっと違う。ヘロヘロに疲れた身体に鞭打って走ると、この様な光景から何となく妖精が居るような気分に発揚するのかも!?いや…本当に居たかも!?幻覚を覚えるにはまだ早い!それにしても気持ち良いコースで回りは誰も居なく一人旅・・・。経ヶ岳を過ぎイチゴ谷山を過ぎると下り調子で一気に高度を下げる。最後の下りは杉の植林地で強烈な下り+九十九折りの滑りやすい斜面!この大会のためにコースを作ってくれたと思う痕跡が残るコース!開催者の方々に感謝です。そして舗装路に出て約1km登ると猪&猿の柵越しに小さな集落が見え、「カランカラン」とベルが鳴り温かい声援が!やっと第3CPの小川集会所に到着(11:13)関門タイムが12:30なのでもう安全ラインに到着。そしてスーパーロングの中間地点の32kmに到達。

 鯖をあしらった、色んな手毬寿司が有って、むしゃぶりつきました。おばちゃん有難う!元気を貰いました。

ここでは煮物や熟れ寿司等の郷土料理を摂って水を補給していると鏑木さんが来てくれたので写真を撮ってもらいました。「ガラケーでごめんなさい」と言ったら、「ガラケーは使いやすくてイイんだよね!」と言ってくれました。本当に温厚な素敵な方です。ファンになりました。

 第3CPで鏑木さんと一緒に撮ってもらいました!!ヤッタネ!!笑顔が最高です。ボクは顔が引き攣ってるかも!?

さぁ…。ここ第3CP小川集会所からは今回、ボクの大好きな(おススメ)コースの沢を遡上するコースです。普段、ボクが登っている沢と違い、沢沿いの道を標高差約700m登ります。何といっても沢を流下する湿った涼しい風が気持ち良い。苔むした道、沢を横断する際の水の流れが気持ちイイ。そして何といっても足元を注意深く見下ろすと餌食を物色するように痩せ細った蛭が身体をくゆらせている。こんな野生の道を走れるなんて都会暮らしの人には贅沢なこと。こんなコースを入れてくれた鏑木さんには、よくもこんなに厳しいルートを探したなぁと思いつつも感謝。ヤッパシ道(昔も今も人が歩く道)はこうじゃないとね!


 妖精の木に攀じ登り記念撮影!!だが…これが祟って、この後悲劇がぁ~ 妖精の呪いか!?

稜線が近づいてくると、ランナーの雰囲気が伝わってきます。これまでスーパーロングの人たちと一定の距離感を保ちつつ走ってきましたが、烏帽子峠でロング(40km)ランナーに合流します。今まで静かなスーパーロングコースが一気に賑やかになり、抜くのも大変な様相です。この白倉岳への道は2年前に山岳会でナメコ取りに来たところでもあり、少し懐かしい。そのまま走り、遂に出た!!38km地点の中岳には立派な台杉が!この大会のシンボルツリーでもある、別名妖精の木です。せっかくなので、その木によじ登って記念撮影!(12:28)木から下りるとき疲れが脚にきているのか滑って落ちそうになった(妖精の祟りか!?)そして南岳を過ぎ後は一気に栃生目掛けて標高差700mの下降。でも・・・この下りで脚をやってしまいました。普段なら右脚の腸脛靭帯が痛むはずなのに、今日は左脚の痛み…ヤッパシ妖精の祟りか!?痛みにこらえつつロングランナーに抜かれたりしながら漸く道路に出た!そして橋を渡り栃生の第4エイドに到着!(13:07)ここでもレッドブル飲み放題!ガブガブ飲む!昨日からこんなに飲んでカフェイン中毒になりそう・・・。(結局この2日間でただでレッドブル10本以上飲んだ!(250㏄))

 レッドブルのみなさんご馳走様でした。お蔭で元気復活!カフェインでレース終盤も集中力が持続しました。

さぁ…気分を変えて最後のステージの(奥)比良山地の縦断です。国道は通行できないので、その下を流れる川に降りて水の中をジャバジャバ歩き尾根に取付きます。九十九折の道を歩き、徐々に高度を上げます。ここは沢登りの下山によく使った尾根!最近では猪谷を遡行した帰りに歩いた道!なので、断片的に覚えている。後は脚がどこまで頑張ってくれるかです。徐々に開けてくると風が強くなりだしイワタ峠に到着。そして第5エイド目指し駆け降りる。そして此処でもレッドブル!そして前へ進む。痛い脚を庇い頑張る。登山道は明瞭で快適だがスリッピー!そして15:28最後の登りが終わった!蛇谷ヶ峰に到着!視線を右にやると霞んだ琵琶湖が望める。感動!!

 蛇谷ヶ峰にて。もうあと8km程度でゴールだ!あとは殆ど下り!

でも…足が痛くペースが上がらないけど頑張って進むことゲレンデが見えてくる…。そして最後の第6エイド!あと6kmなので補給はいらない!そのままコースに戻り舗装路を走るが、最後の最後で林道そして山道に誘導される。若干の登りで最後の下り。鏑木さんのメッセージボードがコースに掲げられ、目頭が熱くなる。そしてゴール1km手前で舗装路になる。一気にペースアップして5~6人抜いて・・・朝、スタートしたエアゲートのゴールテープを切り感動のゴール!何をインタビュ―されていたかは覚えていない。満足感と感動でいっぱい!!時計は16:15分を指していた。
9時間45分の長旅が終わった。トレラン初心者のボクも他の屈強な選手同様完走する事が出来た。マジで嬉しかった。こんなに感動できることが有ったのだと、新たな境地を見出す事が出来た。
そして、この長旅を頑張ってくれた脚に感謝。妖精に呪われたかもしれないが、無事帰って来る事が出来た。

 ゴールした時のボク!感激!!脚は痛いけど外傷も負わず無事帰ってこれたので良かった…。

家に帰り地形図を広げ、走った歩いたコースをトレースすると、今日、走った時の記憶が鮮明に蘇る。平地を走ることより起伏のある登山道を走るのって楽しいなぁと改めて実感しました。昔…20年前だけど愛知国体(わかしゃち国体)の山岳競技では縦走や踏査、登攀が有ったんだけど、その時の爽快感が懐かしく思った。

そして、今年から新たに加わった「スーパーロング60km」を作ってくれた鏑木さんにはよくぞこんなにタフなコースを見出してくれたものだと、途中恨みそうになったけど、今はとても爽快感でいっぱい!そして整備してくれた大会関係者の皆さん、そして応援してくれた地元の人たちに感謝でいっぱいです。こんなに楽しい思いを満喫できるなんてマジで嬉しい!!みんなありがと~!!


 FAIRY(妖精)に遭う事が出来た山行でした。幻覚だったかも!?

ゴール後は「くつき温泉」で身体中の汗や泥を落として2時間かけて帰宅。そして再び風呂に入り、至福の一杯!家族みんなが待ってくれていて一緒に晩飯、そしてビール一気飲み!頭が狂いそうなくらい美味しかった!!この一杯のために頑張って走って運転してきたのかな!?
そして妖精にも感謝!また来年会いに行くね!

 そして参加賞は帆布でできたFAIRY TRAILバッグ! カミさんへのお土産です。
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2 コメント

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素晴らしい (YAMA)
2018-06-15 11:55:48
スパーロング完走おめでとうございます!
私も若かったら出てみたいです(笑)

私が東山三十六峰に出たとき、鏑木さんが
ゲストランナーでした。それが私の最後の
レース。膝を痛めてしまいました(泣)
膝は消耗品なんですよね。ゲンちゃんも
気を付けてください。次は何に出るのかな?

レッドブル、まだ飲んだことがないです(苦笑)
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ゴール感動! (ゲンゴロウ)
2018-06-15 20:37:27
YAMAさんお久しぶりです
スーパーロング楽しかったです。今思えば…
脚が痛くなかったらもっと楽しかったんだろうと思います。今後は痛くならないようにトレーニングしたいと思います。膝ぶっ壊さないよう気を付けます!
次は、夫婦で若狭路トレランに出る予定です。
レッドブル飲みすぎによる死亡例(海外)が有ったので、カフェインやアルギニン等の摂取し過ぎには気を付けます!疲れた時は元気が出ます!
そういえば、2年前に家族で富士山に登った時、源次郎が高山病に罹り、嘔吐するなどヤバかったですが、レッドブル飲んで復活しました。
プラセボ効果かな!?
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