山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

鳴ザコを溯行!

2022年08月12日 | 沢登り4
今日は巷ではお盆休みの平日。ということで、今日も平日ヒマ人とで沢登りです。
実は、先日の山岳訓練(8/4)に朝から勝山市一帯は大雨で、浄土寺川や滝波川、野津又川、皿川などの、加越国境を端と成す河川流域で、氾濫が起き、流域の建物は床上床下浸水、堤防から流れ出た土砂により、刈り取り前の田んぼに被害や、これら河川の護岸は破壊され林道の消失などの大災害が発生しました。「奥越豪雨」といいます。学校の山岳訓練を終えた後はそれらの処理に追われました。その後、天候は恢復し、あの災害は何だったのだろうか!?と思うほどの好天続き。でも災害現場の爪痕は深く残りました。という事で、仕事が休みだった2日間(半日+まる一日)ボランティア!ヘロヘロになって帰宅。でも今日は折角の休みだったので沢登りに行ってきました。また、機会が有ればボランティアに行く予定です。(H16の福井豪雨以来のボランティア参加と成りました)


 鳴滝!堰堤工事が此処まで及んでいなかった時は、もっと豪快なイイ滝だったんだろうなぁ

行先は荒島谷川の支流の「鳴ザコ」です。この谷はかれこれ25年前にN田さんと、21年前にカミさんと登った懐かしの沢。当時は旧下山登山道が薄っすらと残っており、下山路は藪漕ぎして下った思ひ出の沢です。
最初の鳴滝(15m)は右から巻きますが、その後現れる滝は全て容易に登れ、ゴーロ主体の谷は登るにつれ高度感が有ります。
 
 昔は無かった高速道路の構造物。     雪渓が出てきたと思ったらブヨの襲撃が強くなってきた

5:30M井さんが我が家に迎えに来てくれ、D號で一路大野市下山に向かいます。そして中部縦貫道の工事現場を過ぎ、林道の側らに駐車し、6:15出発です。荒島谷川に延びる林道を歩くのですが、昔はしっかりした道だったけど、20年も経てば荒れ放題。(昔はYAMAHAのTTR250というオフロードバイクで行けましたが…途中でコケました)歩くこと6:45谷の中には未だ雪渓が残っており涼しかった(そういえば過去に鳴ザコ~荒島谷川を山頂からK尾さんと滑った)。

 雪渓の傍を歩くと涼しい。標高550mhで残る雪渓としては珍しい

でも出てきた…奴らが!蚋(ブヨ)!追い払いながら進むと「七ザコ」の連瀑が右手に見える。この谷も25年前に眞ちゃんと登っている。難しい谷だったという記憶しか残っていない。そして暫くで7:00鳴ザコの出合に到着。この頃にはブヨは居なくなった。

 昔登った七ザコの連瀑!あの頃は22歳という若さだった。

この鳴ザコ出合の「鳴滝」15mは昔来たときは、直ぐ下を走る林道の為、林道下にこの滝の釜を見下ろす感じで入渓したが、今日は林道が無くその滝の全体を下から眺めることが出来た。(本来ならもっと大きな滝だったが堰堤工事のため3m程埋まっている)ここは右から巻き、木にぶら下がりながらトラバースして落ち口に出る。
 
 鳴滝を近づいて見てみる。時間をかければ行けるかも    高巻したあとの鳴滝の落ち口

 
 夏はシャワークライム!    右手から登る。草付きが弱々しくビビる。(6m)

この後も小振りな滝が続くが、フリーで簡単に登れる。ゴーロ主体の谷でグイグイ高度を稼ぎ進むが、雨が降り出した。強かったり弱かったり・・・。ここで先日の奥越豪雨を思ひ出す。増水したら逃げ場はなく途中で降りるも増水した荒島谷川はヤバいことになるだろうと。実際登っているときに先日の大雨で浮石は多く、高いところまで木やブッシュが薙ぎ倒されている。不安になり早々に下ろうか!?と話すが振り返ると谷を挟んで対岸の尾根が見えることだし、そのまま登ることに。

 左から容易に越す。(6m)雨が降っているので何となく落ち着かない・・・


 7m滝を越すと三俣に出る。その奥(真ん中の支流)の先には13m滝が見える。(この写真には写ってない)


 13m滝。登れそうにもない(前回も)ので右の細い滝を登って滝上に立つ。

 
 M井さんにリードをお願いしました。次回もお願いします    滝の上から見下ろす。

そして950mhの三俣を過ぎると8:15に13m滝に出る。右手の滝をロープ出してM井さんリードで登る。残置ピン×2、灌木でランニングがとれる。セカンドでボクが登っているときに残置ピンをいじっていたら、いきなり抜けビックリ!やはり誰かが打ったピンは信じちゃダメで、念のためハンマーで打ってみることが大事と実感。

その後は小滝が続き、ゴーロを登ると1230mh地点で二俣。前回は2度左に進路をとり、旧下山登山道に(廃道に近い)出て山頂に登ったが、今回は右に進路をとり、ダイレクトに山頂を目指す。
 
 振り返ると対岸の稜線が見える。雨もあがってきた    もうすぐ二俣!左に行くと旧下山道。今日は右を行く

詰めは脆い急なスラブを登り、簡単な岩稜帯に出た後は最後の笹藪を漕ぐ。背丈以上の濃密な薮!傾斜が緩くなりだすと、山頂の祠が見える。ヤッター!10:12山頂に到着。
 
 岩稜も傾斜が緩いので快適。天気が良ければ高度感満喫出来るのに   藪に突入。5~6分で山頂に

山頂はガスガスで視界無し。5名ほど登山者が居り、藪の中から突然出てきたボク達に驚き目を白黒させていました。記念撮影後、広場で飯を食って10:44新下山道で下山開始。

 山頂で記念撮影。ドロドロで登る沢登り最高です。

笹の勢いが強く、足元が見えず転んだりしながら、例の急な下りを下りていくとガスの中から出てきたのか九頭竜スキー場とか見えだし晴れの天気で暑い。そして12:35登山口に到着。お盆の観光客が走行する国道を歩くこと13:00駐車地点に到着しました。お疲れ様!
 
 景色を堪能出来ない。ちょっと残念    新下山道を下山します

 
 小鍋に取付きます。帰路は2人の登山者に会いました    下山集落の用水路で頭に水をかぶりクールダウン!

今日の山行は雨の中沢登りを中止にしようかと逡巡しました。この時の優柔不断というか、判断して行く!止めとこか!といった判断力の無さがダメなところだと実感。自分なりの判断基準をつくらないといけないと実感する山登りと成りました。でも登れて良かった!
ヤッパシ・・・荒島岳の沢は地獄谷~クズハキ谷が一番面白いと思う。
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