磯田道史先生は、「武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新
」で知った方であるが、読みやすい文章を書く方である。
史料「土芥寇讎記」(どかいこうしゅうき)をベースに、殿様の通信簿とでもいうべきものを紹介する。
人物が生き生きと描かれており、興味深い。
目次
徳川光圀―ひそかに悪所に通い、酒宴遊興甚だし
浅野内匠頭と大石内蔵助―長矩、女色を好むこと切なり
池田綱政―曹源公の子、七十人おわせし
前田利家―信長、利家をお犬と申候
前田利常其之壱―家康曰く、其方、何としても殺さん
前田利常其之弐―百万石に毒を飼うべきや
前田/利常其之参―小便こらえ難く候
内藤家長―猛火のうちに飛入りて焚死す
本多作左衛門―作左衛門砕き候と申されよ