好天続きの年には肺炎が多く、
雨が続く年は下痢が多い、と
かつて年寄り獣医さんは言ったもんだ;笑
今年はロド肺炎の当たり年かもしれない。
検査室にも連日気管洗浄液が持ち込まれている。
この検体もRhodococcus equiが純粋に生えている。
しかし、コロニーは、全体に広がった小さいコロニーと、それとは違う少数の大型のコロニーがある。
抗生物質感受性ディスクを乗せた培地。
ペニシリン、アンピシリン、セフチオフル、セファゾリン、カナマイシンの周りには大きなコロニーは生えていない。
が、うっすらと濁って見えるのは、コレラのディスクの周りにも発育しているから。
こちらのゲンタシンの周りはうっすらとも生えていない明瞭な阻止円ができている。
テラマイの周りは発育している菌があるようだ。
ミノサイクリンの周りも明瞭な大きな阻止円がある。
Rhodococcus equiの抗生物質耐性が進みつつあることがわかる。
コロニー性状と感受性が関係があるように見えたのは、検査する側としては興味深い。
長期間の治療になりがちな病気なのだが、耐性が進まないような抗生剤治療も意識する必要がある。
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ロド肺炎で死亡した子馬。
2ヶ月齢あまり。
肺にはいくつも膿瘍があった。
膿瘍以外の部分も含気できなくなっている。
化膿性気管支肺炎だ。
破れて肺気腫になっている部分もある。
1日でも早くみつけて早く治療を開始する必要がある。
膿瘍ができたらそう簡単には治らない。
多くの子馬が1ヶ月から1ヶ月半の日齢で発症する。
その日齢の子馬を重点的によく観察することだ。
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右往左往しないで、
やるべきことをやりましょう。
1か月齢で感染していて、移行抗体が切れる2~4か月齢で発症するなら、感染しているか調べて、発症抑制したり、強毒株を無くするくらいはできるのかなぁ。
これは苦しそうだよぉ。
気温が低く、お花が長持ちでうれしい。