副題は A Rock & Roll Fable. となっている。
ロックンロールの寓話。
寓話とはたとえ話。
動物を主人公にしたイソップの物語などは人の世界を凝縮して動物の話にしている。
そのような物語を呼ぶ。
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USAの獣医師は経験した1例について話す時、しばしば " just an anecdote " などと言う。
anecdote 逸話。複数形 anecdota.
人や物にまつわる話。という意味なのだが、臨床家が症例について話すときには、
「ただの、珍しい、経験談」という意味の方が強いように思う。
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fiction は「小説」だが、「虚構の」という意味を含んでいる。
雑談の中の症例についての記憶はしばしば「嘘」や「間違い」「記憶違い」を含んでいる。
ネコの中枢神経障害で、左右の瞳孔が片方散大、片方縮瞳していたそうだ。
その獣医さんは本当にそういう症例を経験したのだろう。
「片方は完全に散瞳していて、片方はピンホール(極限まで絞られて針穴ほどになった瞳孔)さ!」
い~え、ネコの瞳孔は縦長ですから、縮瞳してもピンホールにはなりません。
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自説を曲げないために、嘘やごまかしをしばしば述べる年配の獣医師もいた。
そうなると、もう相手にしない方が良い。
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左前肢にもスクリューが入っている。
その前回の手術のあと、6勝している。
今度は右前を骨折した。
まず、遠位部にスクリューを1本。
透視装置を見ながら手術しているのだが、スクリューの位置と角度と長さ、そ
して骨折線の伸びを確認するためにDRで撮影した。
(左)
わずかに見える針の位置あたりに2本目をいれようかと思っていたが、1本だけにした。
1本目のスクリューをしっかり締めたら、骨折線を圧迫できた。
スクリューの先は1巻き半、骨から出ている。
これで良い。
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おいしゅうございました。