こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

夏の大三角を探して

2015年08月02日 | プラネタリウム

 8月になりました。「久喜プラネタリウム」も、8月番組となりまして、「夏休み」向けの内容となっております。

 「夏の大三角を探して」と、「小学4年生」の「理科」で習うのですが、実際に「夏の大三角」を見つけた事はあるでしょうか?私のように「慣れている」のなら簡単に見つける事はできますが、あまり星空を見たことが無い人にとっては…。教科書や星の本には解りやすく出ていますが、これがまぁ、実際の星空では見つける事が格段に難しく感じるかもしれません。では、なぜそうなってしまうか?まず、「本」や「星座早見盤」と実際の星空では「大きさ」が当然ながら違います。それに、星の見え方もそうですし、見える「星の数」も違います。

 それと意外な点で見つけられない要因として「高さ」があるのですよ。実際の「夏の大三角」は今の時期ですとかなり高い場所、簡単にいうと「頭の真上」辺りにいます。そして「大きさ」としては「40°」ほど、大体手を伸ばして、「パー」をした2つ分の大きさ。実際にしてみると結構大きい事が解りませんか?

 探す目印となるのはやはりこと座の1等星である「ベガ」。明るさが0等級と今の時期見える「恒星」としては一番明るいので、「頭の上」にある「一際明るい星」を探せばそれが「ベガ」である確率が高いです。そしたら「東」と「南」に明るい星を探せば「東」にあるのは「はくちょう座」の「デネブ」で、「南」は「わし座」の「アルタイル」が見つけられるはずです。

 さて、地上から見ると「三角」に見えますが、実際に「空間」として見ると、「ベガ」は「地球」から「25光年」、「アルタイル」はそれよりも少し近い「17光年」、そして「デネブ」ですが、なんと「1,400光年」もの距離に位置しているのです。それなのに「1.2等級」の明るさなのは「デネブ」が「質量で太陽の約20倍以上、半径は200倍、光度も太陽の65000倍以上」の「白色超巨星」であるからなのです。もし、「デネブ」が「8光年」先にあったとしてその明るさは「半月」と同等くらいになるそうです。

 今は「夏休み」ですので「夏休みの自由研究」として「夏の大三角」を観察してみるのはどうでしょうか?「観察」するのは「動き」と「1時間後」毎の位置。これを、紙に書き取りましょう。観察用紙には「方位」「高度」をマスに書き、風景も簡単に、目印になるような建物などを書いておきます。こうする事によって、「動き」が明確になりますからね。観察する時間も、30分毎や1時間毎と間隔を決めておくようにしましょう。高度は「腕を伸ばして拳を縦」にしたのが「10°」ですから、それを重ねれば大体の高度は解ります。さぁ、これで挑戦してみましょう。

 それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。「夏の大三角」を探してみましょ。

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