チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

軟式も「熱闘のドラマ」なり

2011-08-31 10:40:49 | スポーツ観戦等
8月31日(水)

 聖地明石に全国からやって来た高校球児。軟式野球の全国大会です。

 明石での三度目の8月とは言え、一昨年も去年もこの時期逗子に帰っていて、球場に足を運べませんでした。
 「今年は全部見るぞ」と意気込んでいたのですが、とにかく暑い。なにしろ、かんかん照りの残暑の明石球場には日陰がほとんどないのです。

  大会が始まったのは25日(木)
  

 参加16校。一回戦と準々決勝の3日間は高砂球場との二会場での開催です。
 その高砂球場、行ったことがありませんでした。姫路の手前、加古川のちょっと先です。明姫バイパスで30分程で球場に。

  ネット裏に日陰がありました
  

  なかなかの景観。削り取られた荒々しい崖が目の前
  

  大分バスと宮城交通のバス
  
 選手でしょうか、応援団でしょうか、九州から、そして東北からバスで直行して来たもようで、全国大会の雰囲気に溢れています。

  その、宮城の東北学院と大分の津久見高校の試合のスコア
  
 やっぱり甲子園と同じでした。9回表に大逆転。2アウトからでしたが、勝利を焦ったのかバッテリーエラーも響いてこんな結末になりました。

 軟式野球はきれいにミートしないと打球が飛びません。したがって、当たり損いの内野飛球が多く、また、外野の守備位置が浅いのでライトゴロもよくあって、なかなか点が入らないのです。
 津久見高校の勝利かと思って、「せっかく東北から来たのに」と観戦していたのですが、のんびりとした景色を背景にした球場で、灼熱の日差しに負けない熱闘のドラマが起きました。

 ドラマは続きます。この日の第二試合で、徳島の富岡東高校の佐川投手が長野の上田西高校を相手にノーヒットノーランを記録。さらに翌日には、中京高校の下田君が熊本の河浦高校を相手に、なんとまあ完全試合を成し遂げてしまいました。そして、その二人が準決勝で対戦ということになりまして。

  準決勝、中京下田君の熱投
  
 試合は、ノーヒットノーラン投手の佐川君を完全試合投手の下田君がまさって中京高校が快勝でした。


 決勝は一昨日、29日の月曜日。堅実に勝ち上がってきた作新学院と好投手下田君擁する中京高校の対戦となりました。

  投手戦というか、軟式野球らしい貧打戦というか、0-0のまま延長戦へ突入
  

  閉会式担当のブラスバンドの生徒たちも、暑い中球場の外で待たされて
  

  そして、延長戦の結果は
  
 わかりますか、このスコア。なんとも言いようのないドラマでした。

 作新学院が延長11回表に好投手の下田君から虎の子の1点をもぎ取ったのです。誰だってこれで決着かと思いますよね。そして11回の裏。中京の攻撃もあっという間に2アウト。あと一人で作新の優勝です。万事休すかと思いきや、この日も得体の知れない魔物が、わざわざ明石のグランドにまで忍び寄って来ていたのです。1塁後方ライン際に上がった飛球を一塁手と交錯した二塁手が取り損ねたのも痛かった。ランナーが二人出て1、2塁。それでもまだ作新学院が勝ちそうな気配だったのですが、中京の4番バッターが見事にセンターオーバーのタイムリー長打を放ちサヨナラ勝ちということになりました。

 ここまで延べ8試合観戦して来ましたが、外野の守備位置が浅い軟式野球とは言え、こんなきれいにその頭を越える打球を見たのは初めてでした。それが優勝決定戦の延長戦での崖っぷちに立たされた土壇場の場面だったのですから・・・・。


   ひぐらしの声飛び越える快打かな

   一瞬の静寂に聞く蝉の声        弁人


  優勝旗の栄冠が中京高校へ
  


 いつも甲子園が終盤になると、赤とんぼが飛びはじめたりするのに、今年の8月末も去年と同様、暑いことこの上ありません。そんな中で繰り広げられた熱闘の軟式高校野球観戦記でした。



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