チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

沖縄リポート(2)「カープキャンプ」

2010-02-14 09:37:45 | スポーツ観戦等
2月14日(日)

  
 上の動画はフリーバッティングの場面ですが、左側で投げている黒いジャージ姿の投手、誰だかわかりますか。今回のキャンプ見学のハイライトでした。詳細は後述します。

 ところで、まだ学生時代だったでしょうか、ベトナム戦争が激化していた頃に、沖縄のコザ市で事件がありました。いわゆる「コザ騒動」。その記憶があって「コザ」という地名がずっと頭の中に残っていたのです。
 初めて沖縄を訪れた時に、「コザ市」という地名が消えて「沖縄市」になっているということを遅まきながら知り、少し戸惑ったことを覚えています。
 実は、カープのキャンプ地はその沖縄市にある「コザ運動公園」なのです。メインの球場は「沖縄市営球場」という名称でした。

 那覇から車で30分ほど。バスターミナルから高速バスに乗っても30分ちょっとで沖縄南インターの停留所に着きます。階段を上って信号を渡れば運動公園です。

  信号を渡ると横断幕が
  

  公園の南にある野球場
  

 カープと言えば、伝統的に猛練習が売り物。でもここ4年間、合理的かつ効率を重視するアメリカ人のブラウン監督だったのでどうだったのでしょうか、とにかく今年は監督が生え抜きの野村健二郎に代わったので、ぜひとも猛練習を見たいという気分でした。
 それにはキャンプイン早々でなければと思って沖縄に来たのですが、最初は雨でうまく見学できませんでした。それに、ベテランも多い1軍の選手たちが早くも第2クールに入っていて選手の疲労度も高まっている時期だったのかもしれません。
 キャッチャーの石原と倉の二人がいいかげんヘトヘトになるまで絞られていたものの、それ以外は、野村監督のノックもそれほど激しいものではなく、内容もやや実践的になっていました。猛練習を見るなら日南の2軍組のほうだったのかもしれません。
 そんなことを思っている時に、観客の一人が「北谷(チャタン)のドラゴンスがすごい練習量なんだって」と言っているのが耳に入り、ちょっと不安になりました。それはさておき、

  内外野の連携と走塁練習
  

  打撃練習
  


 さて、8日(月)のランチタイムの特打ちの時です。球場の雰囲気が一変しました。

  ゲージの後ろに投手陣が集合してじっと目を凝らす図
  

  実は、投げているのは臨時コーチの野茂英雄
  

 独特のトルネード投法。監督の野村健二郎と親交が深くて沖縄に招かれたという野茂臨時コーチが、この日に初めてマウンドに上がったのです。前田智徳、石井琢朗、新外国人のヒューバー等を相手に70球近く投げました。
 カープは地味な球団ですから、スポーツ紙やテレビのスポーツニュースでキャンプの情報が伝えられることはほとんどありません。でもさすがに野茂です。注目度は抜群で、この日の夜のスポーツニュースで何回も取り上げられていました。
 何はともあれ、たまたまこの場面に居合わせただけでも沖縄に来た甲斐があったというもの。まさに今回のキャンプ見物のハイライトとなりました。

 野茂コーチも忙しい。投球練習場は一度に4人までで交代で投げ込みますが、必ず近くにいてアドバイスをしていました。

  マエケンことエースナンバー(18)の前田健太
  

  捕手側にいるのが大野コーチとOBの北別府
  



    球春や見開きし眼と雄叫びと   弁人


 もう一つ、キャンプといえば、やはり往年の名選手が解説者としてまた評論家として視察に来るのを見るのも楽しみの一つ。

  野村監督・野茂コーチと話しているのは元西武監督の伊東勤
  

  「代打おれ!」の古田も野村監督のところに
  
(ゲージの後ろは佐々岡、手前は内田順三コーチと主砲の栗原健太に話をする山本浩二)


    春暑し雲にや乗らむ期するもの   弁人


 みんな本当に野球が好きなんですね。選手もコーチも表情が明るく、全てに積極的で、いやいや取り組んでいる様子なんぞはひとかけらも見られませんでした。そして、そういう雰囲気を目の当たりにしたことが今回の沖縄行のいちばんの収穫となりました。




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