秋の紅葉の中でも、大好きな木のひとつ。
名前のとおり、日本に自生する木ではありません。
お隣の別荘のご主人が植えたものが
うちのすぐ裏にあって、きれいに色づいた葉っぱを
裏庭にたくさん降らせてくれます。
独特な柄の長い菱形の葉っぱ、その1枚ずつが
緑から黄、オレンジ、深い赤へのさまざまなグラデーション。
この木がいつ植えられたのか知りませんでした。
珍しい落ち葉に「あれっ?」と見あげて気づいたのは
別荘のご主人が亡くなった翌年でした。
きっとわたしたちのために内緒で植えてくれたのでしょう。
ミモザも、いろんな種類のアジサイも、みんなそうです。
定年退職して、社長さんから「庭師」になって、
数年のあいだにたくさんたくさん木を植えて、
季節ごとの楽しみをみんなに残していってくれました。