閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

とがりねずみ

2007-10-30 11:02:38 | 日々

朝、台所をあけると、いつも真っ先にさんちゃんが駆け込み、
いきおいよく小テーブルに飛び乗ります。
ここがさんちゃんの大好きな「ゴハン待ち」の定位置。
が、きょうはなぜかテーブルに乗らず、
隅の棚のところへ行って下段に鼻先を突っ込んでいる。

はて? と置いてある物をいくつか動かしてみたら、
さささっと小さい黒い影が…
すばやく床を横切り、冷蔵庫の下へ消えました。

あらまあ、おねずさんだ。
家の中にはいないはずの、とがりねずみです。
ということは、昨夜ドアを閉めた時点ですでに
台所にいたわけで、誰が持ち込んだのだろう?

冷蔵庫の裏に逃げ込まれたら、どうしようもありません。
さんちゃんはひとまずゴハンを食べてから、
流しと冷蔵庫のすきまに向かって座りこみを始めました。
この子は真鈴ほど機敏ではないのですが、
根気よく待ち伏せするタイプです。

やれやれ。これは長期戦かなあ。
前にも、さんちゃんが本棚の裏に追い込んだ奴を
捕獲するのに3時間もかかったっけ。
とがりねずみは地表付近で暮らしていて、
木登りなんかはしない動物ですが、
本棚と壁との狭いすきまをトンネルのように利用して
垂直移動もして逃げ回るので非常にてこずったのでした。

待ち伏せにずっとつきあっているわけにもいかず、
しばらくほうっておいて、お昼ごろ。
さんちゃん、あきらめたのか、
いつものテーブルに戻ってゴハン待ち態勢です。
「まだ残ってるじゃない」と猫皿を見たら、
あれえ?
真ん中にちょこんと、とがりねずみさん。
夢中になってキャットフードを食べておりました。

お皿を持ち上げても気がつかないみたいなので、
そのままそーっと外へ。
草むらに降ろしてやろうとしても、まだ気がつかない。
キャットフードがよっぽどおいしかったのね。
「おいおい」と背中をつついてやったら、
ようやく逃げていきました。

もぐらや、とがりねずみは、おいしくないらしく、
猫は遊びでとってくることはあっても、けっして食べません。
でも、とがりねずみのほうは、たえず餌を食べていないと
半日くらいでも餓死してしまうそうです。
(「ぼくだって半日食べないと餓死する」とさんちゃんは主張しますが、
そんなことは絶対ないんだよー)

コメント
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