さてさて、新学期もスタートしたころだと思うので・・
小学2年生の教科書に、おはなしひとつのっています。
「風のゆうびんやさん」(東京書籍 新しい国語 2上)
表紙をめくると、まず巻頭に武鹿悦子さんの詩があって、
もくじがあって、その次です。
前の「かくれんぼ」のときにも書きましたが、2年生って、
「風」とか「読」とか、けっこうむずかしい漢字も出てくるわりに、
「!」「?」「ー」などは、まだ使っちゃダメという制約があり、
原作では「ゆうびんでーす」と明るく呼びかけているところが、
「ゆうびんです」と、ぶっきらぼうな感じになってしまうのです。
この点で、きっぱりお断りすべきかどうか、非常に悩みましたが、
(のばしたかったら「ゆうびんでえす」にするしかないって、それも困る)
「です」に「でーす」の気持ちをこめて読むことも不可能ではないかなと・・
そう読んだからって叱られたりしませんように、現場の先生方が
柔軟な頭で対応してくださることを祈っています。
ちなみに、原本では、スズメの子が行くところは「ようちえん」ですが、
小学校で使う教科書なので「学校」に変えました。
こういう変更については悩みません。
むしろ、幼稚園って書いてあると、保育所や子ども園から来た子が
違和感をもつのでは・・とか、そっちのほうがややこしいので。
家庭で読み聞かせる場合なら、個々に読み替えが可能ですが、
一斉授業ではそれができない。文学と教材の違いです。
元の本はこんな感じ。「おはなし8つ」というシリーズ名のとおり、
みじかいお話が8編入った、絵本と童話の中間のような本です。
おかげさまで8年ぶりに重版できました♪
風のゆうびんやさん (おはなし8つ) | |
竹下文子・作 土田義晴・絵 | |
あかね書房 2001年 |
姉妹編も中古でお安くなってま~す。