このところお知らせがつづいてばたばたしておりますが、またひとつ、お知らせです。
<黒ねこサンゴロウ>シリーズ全10巻が、このほど電子書籍になりました。
Amazon(Kindle)は、24日発売。
楽天(kobo)その他も(←他に何があるかわからないけど)たぶんおなじです。
わたしは、自分では電子書籍をほとんど利用しておらず、その良い面も良くない面も実感できていないため、子どもの頃からなじんだ紙の本がやっぱり好きだなあ、と思っている、昭和の子。
サンゴロウのシリーズは、とくに、ちょっとクラシックな装幀だったりするせいか、なんとなく電子書籍からはいちばん遠いところにあるような気がしていましたが、寄る年波には…じゃないや、時代の流れには勝てぬ。
電子本の需要が高まり…というより、もうそれがすっかり普通になりつつある時代。子どもたちはタブレット端末をランドセルに入れて学校に通うようになり、さらにコロナ禍で休校になったり、図書館に行きにくくなったりする中で、児童書の電子化も急加速してきたような感じです。
3年前、サンゴロウシリーズは、10巻の半分以上が品切れで入手できない、という状況にありました。このときは、「奇跡の大重版」で復活することができたものの、それ以来、いつまたそういうことが起こるかわからない、という不安につきまとわれるようになりました。
これから10年、20年…いや、そんな先のことではなく、まあ作者が生きている間だけでいいので、シリーズが1巻も欠けることなく、古本がとんでもない高値になることもなく、読みたい人は誰でも読める状態であってほしい。そのためには、電子書籍というかたちにしておくことが、いまできる唯一のことかな、と。
もちろん、これで紙の本がなくなるわけではありません。電子書籍「にも」なりました、ということで、どちらでも購入いただけます。
内容は、本のままです。文字もイラストもレイアウトもまったく変わりません。
(カバーの下の表紙や、見返し、裏表紙はありません。カバー裏のカットは重要なんだから入れておいてほしかったな)
字数行数が固定のフィックス形式なので、スマートフォンのような小さい画面では、表示できてもかなり読みにくいと思います。
↓
シニアにはルーペが必要なレベル(笑)。
ピンチアウトで拡大すれば、読めなくはないけど、画面からはみだしてしまうので…
なるべく大きい端末がおすすめ。
わたしにとっては、紙の本と同等のものではなく、これはこれで、あくまでもアーカイブ、保存のための手段にすぎないのですが、読めばおなじ、といえなくもない。ま、慣れればいいのか、という微妙なところであります。
紙の本の手触りや重みを愛してくださる方にも、タブレットに10巻入れて持ち歩ける便利さをよろこんでくださる方にも、物語の世界を、これからもずっと、楽しんでいただけますように。
<6月28日追記>
Amazon Kindle版をお求めの方へ。
現在、「霧の灯台」を購入しようとすると「最後の手紙」がダウンロードされてしまう、という謎の現象が発生しているようです。詳しくは、この記事のコメントをごらんください。
また、Amazonトップで「黒ねこサンゴロウ 霧の灯台」を検索すると、やはり「最後の手紙」しか表示されず、なかなか灯台に行き着くことができません。
修正を依頼していますが、反映までに時間がかかるかもしれません。アマゾンのやみねこ、なかなか手ごわい・・(笑)
<6月30日さらに追記>
上の不具合はとりあえず直していただけたようです。これからおもとめになる方はどうぞご心配なく。
(とわたしが言っていいのかどうか。やみねこって奴、いつどこで出会うかわかりませんので…)
ところが、早速ダウンロードを試みようと、アプリ(Amazonのプライム会員です)で検索すると、試し読みしかダウンロードできません。
まだ反映されていないのかな?と思って暫く待っていたのですが、なかなか反映されず、試しにsafariでAmazonを検索し、そこから入るとブログで紹介してくださっている画面が出てきて、ダウンロードすることができました。
ですが、1巻目から順にダウンロードしていると、5巻目で「霧の灯台」ではなく、「最後の手紙」がダウンロードされました。
推し間違えたのかな?と、再度「霧の灯台」をダウンロードしようとすると、「先ほどダウンロードされていますが?」のような通知が現れ、そこでやめたのですが、また間違えそうなので、暫く様子を見ようと思っていますが、このような現象が生じているのは、私だけでしょうか?
ドルフィンエクスプスも電子版になると嬉しいのですが、私も紙派ではあります。
えーと、わたしはプライム会員ではなく、Amazonアプリも使っていないので、よくわからないんですが・・
たしかに「霧の灯台」のKindle版をダウンロードしようとすると、なぜか「最後の手紙」になってしまうという謎の現象が発生しているようです。
(「最後の手紙」が「霧の灯台」にはなりません。他の巻は、こういうことはないようです)
Amazonのトップから、まずKindleストアへ行き、そこで「霧の灯台」を検索すれば、正しくダウンロードできると思いますので、お試しください。
著者とAmazonの間には直接連絡する方法がなく、出版社から電子書籍取次を通して、ということになるので、すこし時間がかかると思いますが、なおしてもらうようにしますね。他にも迷っている方がいらっしゃると思いますので。
お知らせくださってありがとうございました。
先ほど全巻揃えることが出来ました。
このシリーズが世に出た時、私はすでに大人になっていて、実際に読んだのは不惑を過ぎてからだったので、子どもの頃に読んでいたら、一味違った子ども時代を過ごしていたのかも…と考える時があります。
こうしてオトナ買いできるのは、やはり大人の特権ではあるのですが…。
この物語がいつまでも読み継がれますように。