閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

2010-03-13 08:55:04 | 日々
庭の山桜の下で、鳥の羽を拾った。
グレイにも見える褐色の濃淡で、長さ7センチ。
微妙に左右非対称の形をしている。

「何の羽?」とMに見せると、
「ふーん、これは、三列風切羽かな」
Mの専門は「鳥の巣」だけれど、
絵を描くので、鳥そのものの構造にも詳しい。

「シミュレーションしてみましょう」と、
ちらしの裏にボールペンでさらさらと描く。
「三列風切羽」というのは、鳥の翼のいちばん内側、
付け根に近い部分に並んでいる数本だそうだ。
この羽がそれだとすると、翼の全体はこんな感じで、
身体はこれくらいの大きさで、頭は…

「あ、ヒヨドリさんかな」
「ヒヨドリさんですねえ」

ちょいちょいと目を描いたら、
きょとんとした顔のヒヨドリになった。
たった1本の羽から、鳥ができる。
面白い。
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