閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

作文の謎

2015-05-31 17:40:37 | 

ホタルブクロ。白い花は難しいなあ。

 

 

資料を探して押し入れの奥の箱をひっくり返したら、
こんなのが出てきた。
閑猫ちゃん小学校1年生のときの作文。
(黒っぽい網戸みたいなのは、原稿用紙のつもりらしいです) 

内容は、特にどうということはない。
ありきたりの、お行儀のいい小学生の作文だ。 
クラス全員、こういうふうに書くよう指導されたのかもしれないし、
こう書くのが正しいと自分も思いこんで書いているふしがある。
ぺらぺらとめくっていたら、最後にひとつだけ変なのがあった。

きのう、がっこうから かえると おかあさんが いません。
おねえさんに「おかあさんは、どこへ いったの」と きくと
おねえさんは、「おかあさんは、だいまるへ かいものに いったのよ」
と おしえて くれました。
わたしは おやつを たべてから べんきょうを しました。

他のにくらべるとすごく短いし、中途半端な内容だ。
まあ1年生ならこんなものかな、という作文に見えなくもない。
しかし、これはすごく変なのだ。
なぜかというと、わたしには姉などいないのですよ(笑)
1年生より先に帰宅して家にいる「おねえさん」て誰なんだ。

「おかあさん」が、そもそも怪しい。
このころわが家では「おとうちゃん」「おかあちゃん」と呼んでおり、
2年生までは、どの作文にもそう書いているからだ。
教科書の例文を筆写したとも考えられるが、それにしては
「だいまる」に妙なリアリティがある。
(当時、神戸のデパートといえば、大丸か、そごうだった)
一方、子どもが帰ってくる時間帯にデパートに行ってる母
というのは、リアリティがない。 
幼稚園の弟もいたし、そういうことはなかったと思う。 

もしかしたら、これは一人称の「小説」なのかもしれない。
どこか別の星系に存在するパラレルワールドかもしれない。
とにかく書いた本人にまったく記憶がないため、
この謎は永遠に謎のままです。


 

スイカズラ。空に押し花、してみた。

 

本日の「いいね!」

Vashti Bunyan "Train Song"  (音が出ます)

クリアでピュアなことを「クリュア」って言ってたのは
サローヤンの『パパ ユーア クレイジー』の男の子だったかな。
この人の歌は、まさに、それ。クリュア。

 

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