閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

土鍋問題

2018-01-17 15:17:55 | 日々

ここ一週間くらい、「土鍋でごはん」にはまっております。

通販でお買い物をしたら、小さい土鍋がおまけについてきた。
見た目は土鍋というかココットというか、ガスの直火でもオーブンレンジでもOKで、グラタンなども作れて、米なら1合炊けるという。
標準サイズの土鍋はすでにあるし、グラタンはグラタン皿で、ごはんは電気炊飯器で間に合ってるし、こんなのもらってもねえ…と一旦は押し入れにしまったが、お正月に酔猫さんちで大きな土鍋の炊き込み御飯をいただいて、それがすごォく美味しかったので、うちでもいっぺん土鍋で炊いてみようかな、と。

わが家はどちらかといえば和風のおかずが多いけれど、米はそれほど食べない。
いつも夜だけ、1合だけ炊いて、ふたりで食べて余るくらい。
土鍋ごはんは美味しいと話には聞いていたけれど、大きな土鍋では持て余してしまう。
そうか、ミニ土鍋なら1合でも炊けるんだ。
ということで、炊いてみました。
書いてあるとおり、タイマーできっちり計って、湯気が上がってから強火4分、とろ火8分、むらし10分。
どきどきしながらふたをあける。
おお、炊けてる、炊けてる。
そして…
うわ~、美味しいじゃないの。ごはんつぶが甘い! おこげが香ばしい!

子どものころから白いごはんを美味しいと思ったことがなかった。
父親が柔らかいごはんを嫌ったので、ややかために炊くことになっており、おかずをのっけるのは「行儀が悪い」、お汁をかけるのは「噛まないから消化に悪い」、ふりかけや佃煮の類は原則「おかずがなくなってから」と決まっていた。
味のないご飯を口に入れて噛んで飲み込むのはなかなか苦痛である。
厚手のアルミ鍋でガス火で炊いていたから、炊きたてならそれなりに美味しかったんだろうと思う。
ところが、母はそれを夕方早い時間に炊きあげ、そっくり電気保温ジャーに移してしまうのだ。
昔ながらの釜で炊いておひつに移す感覚で、まずごはんを先に炊き、ガスこんろの空いたところでおかずを作りにかかる。
食卓につくときには、ごはんはすっかり保温ジャーの味になっているし、残ったぶんは(必ず残るよう多めに炊くので)そのまま保温されて翌日も出てくるのだった。
まだ電子レンジというものがなかったころ、いつ誰が帰ってきてもあたたかいごはんがある家というのは、恵まれた環境だったと思う。
だけど、子どもの興味はどうしてもおかずのほうに集中してしまい、申し訳ないけど白いごはんのありがたみはさっぱりわからなかった。
結婚したとき、食べたいときに食べるぶんだけ炊けばよくなったのが、なんとも嬉しかった。
少量から炊ける小型の炊飯器、これまで何度買い替えたやら。
そして、こんどは土鍋です。
スイッチひとつでほっといても炊けるというわけにはいかないし、保温機能もないけれど、手間をかけても美味しいなあ、これは。もう炊飯器には戻れなくなるかな。

問題が2つある。
ひとつは、鍋が小さいこと。
白米1合がぎりぎりのミニサイズなので、炊き込みごはんができない。
もう一回り大きいのを買ってもいいんじゃない?とMが言い出した。
う~ん。
かさばって重い土鍋が増えるとなると、収納場所をどうにかせねばならん。
で、もうひとつは、当然ながら、食べ過ぎちゃうことですね。
底にひっついたおこげも美味しいので、お汁をいれて雑炊にしたり、ついつい食べてしまう。
これまで4分の1から3分の1くらいは残って冷凍庫行きになることが多かったのに、ぜんぜん残らない。
じわじわと体重が心配になってまいりました。

ところで、ごはん炊きになくてはならないのがキッチンタイマーです。
前のが壊れたので買い替えたら、1か月ともたずに液晶が薄れて読めなくなった。
タイマー機能自体は壊れてないらしく、時間がくれば「ピピッピピッ」と鳴ることは鳴るけれど、セットした時間も残り時間も確認できないというのは不便だし不安だ。
デジタルの隣に昔ながらのぜんまい式のを売っていたので、こんどはそれを買ってきた。
ぎりぎりっとダイヤルを回すと「チッチッチッチッ」とせわしないカウントが始まる。
制限時間内に正しく解除しないとバクハツする…ような緊迫感がある。
ダイヤルがゼロまで戻ると「ジリリリリン!」とベルが鳴る。
昔の黒電話のベルと、自転車のベルの中間くらいの音だ。
懐かしすぎて、どきっとする。
そうか、ぜんまいって、電池がいらないのね。
電池なしで動いて音まで出る器具というのは、いまや新鮮な驚きである。

 

こちらも電池は入ってません。
バードウォッチング中のコマちゃん。

 

 

 

見るだけ!

 

コマ吉や、外の世界は広いんだよ。

「駒吉」では芸者さんみたいで…とか言ってたけど、結局のところコマキチで落ち着いた模様。
ときどき「コマティキ」「コマテケ」と語尾変化もあり。
昨日はクレ兄ィと初めてちょっとだけ遊びました。

 

 

本日の「いいね!」

「ネコはありのままで完璧だった」

そうでしょう、そうでしょうとも。

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