相変わらず「おでかけねこ」の真鈴さん。
出かけると、2、3日は帰らないことがある。
帰ってくるときは、たいてい深夜で、
しかも雨が降っている最中だったりする。
びしょ濡れで布団にあがってきて、
ごろごろごろごろ…とご機嫌で甘えるのである。
「着やせするタイプ」とでもいうのか、
ちょっと見にはわからないのだが、
この子は日本猫にしては毛が長い。
密生したふわふわの柔らかい毛で、つやもよく、
まるで「毛皮のコートを着た猫」のようだ。
かきわけてみると根元はスモーキーグレイで、
途中から焦げ茶混じりのチャコール、
毛先はほとんど黒に近いという微妙なグラデーション。
うちじゅうでいちばん外泊が多いのに、
いちばん毛並みが上等に見えるのはどういうわけか。
それは、濡れて帰ってくるたびに拭いてやってるからだ、
というのがMの説。
(つまり、なぜかいつも濡れ猫に踏まれて起こされる人…)
猫は、ヒトや犬と違って、よほど汚れない限り、
お風呂にいれる必要がない。
いれないほうが長生きする、と言う人さえいるくらいだ。
(真偽のほどは知りませんので信じないでください)
すもも嬢さんなど、拾った当日に丸洗いして以来、
11年余になるが、いちども洗ったことがない。
他の子もだいたいそんなもので、泥んこ足は
足先だけ素早くぬるま湯で洗い流して拭くけれど、
それ以上は、大暴れして絶対無理だろうと思う。
一般に猫は身体が濡れたり汚れたりするのを嫌い、
雨の日などあまり活動したがらないもの。
わりと平気で濡れてきて、そのつど拭いてもらう真鈴は、
猫にしてはかなりの頻度で「洗っている」のと同じだ。
天然雨シャンプー。
たまに天然泥パック。
お膝で足ツボマッサージに全身エステ。
理想的かもしれない。
ふかふかと丸まって寝ていると思った真鈴が、
いつのまにやらまた姿を消した。
外はまだこまかい雨が降っている。
「あー、リンスしに行った」とMが言う。
出かけると、2、3日は帰らないことがある。
帰ってくるときは、たいてい深夜で、
しかも雨が降っている最中だったりする。
びしょ濡れで布団にあがってきて、
ごろごろごろごろ…とご機嫌で甘えるのである。
「着やせするタイプ」とでもいうのか、
ちょっと見にはわからないのだが、
この子は日本猫にしては毛が長い。
密生したふわふわの柔らかい毛で、つやもよく、
まるで「毛皮のコートを着た猫」のようだ。
かきわけてみると根元はスモーキーグレイで、
途中から焦げ茶混じりのチャコール、
毛先はほとんど黒に近いという微妙なグラデーション。
うちじゅうでいちばん外泊が多いのに、
いちばん毛並みが上等に見えるのはどういうわけか。
それは、濡れて帰ってくるたびに拭いてやってるからだ、
というのがMの説。
(つまり、なぜかいつも濡れ猫に踏まれて起こされる人…)
猫は、ヒトや犬と違って、よほど汚れない限り、
お風呂にいれる必要がない。
いれないほうが長生きする、と言う人さえいるくらいだ。
(真偽のほどは知りませんので信じないでください)
すもも嬢さんなど、拾った当日に丸洗いして以来、
11年余になるが、いちども洗ったことがない。
他の子もだいたいそんなもので、泥んこ足は
足先だけ素早くぬるま湯で洗い流して拭くけれど、
それ以上は、大暴れして絶対無理だろうと思う。
一般に猫は身体が濡れたり汚れたりするのを嫌い、
雨の日などあまり活動したがらないもの。
わりと平気で濡れてきて、そのつど拭いてもらう真鈴は、
猫にしてはかなりの頻度で「洗っている」のと同じだ。
天然雨シャンプー。
たまに天然泥パック。
お膝で足ツボマッサージに全身エステ。
理想的かもしれない。
ふかふかと丸まって寝ていると思った真鈴が、
いつのまにやらまた姿を消した。
外はまだこまかい雨が降っている。
「あー、リンスしに行った」とMが言う。