閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ウール

2008-11-24 12:47:04 | 日々
今年は早ばやと電気ひざかけを出してしまったので、
電気ではないほうのひざかけは猫に貸し出すことにした。

猫は敷物が大好きで、何もない床に新聞紙でも1枚置けば、
必ず来てその上にちょこんとすわる。
かたいのよりは柔らかいの、古いのよりは新しいの、
それも1枚よりは2枚、2枚よりは3枚と、幸福度が上昇する。
三つ折マットレスの上に、さらにひざかけを敷いてやったので、
一日中いれかわり誰かがそこで寝ている。

何かのおまけで貰ったタータンチェックの薄手のひざかけだ。
生地はアクリルだとばかり思っていたら、
茶々姫が「ぎいいいっ」と音をたてて噛んだので、
どうやらウールも混じっているらしいことがわかった。

ウールをかじる癖のある猫はときどきいる。
うちで最初に飼った猫のジャム太郎がそうだった。
ムートンの敷物を、噛んで噛んでぼろぼろにしてしまった。
うっとり半眼になり、前足でもみながら、ぎいぎいと噛むのである。
羊毛に含まれるラノリンという物質が、
オカアサン猫の母乳を思い出させるのだと聞いたことがある。
毛糸玉によくじゃれるのは、ころがる面白さだけでなく、
この成分のせいもあるのかもしれない。
ウール好きの猫がいると、セーターなどうっかり下に置けない。
高級羊毛布団など、とんでもない。

ジャム太は21歳まで長生きした猫だったから、いまでも
この季節にムートンの座布団など売られているのを見ると、
ついつい「あ、ジャム太のオカアサンだ」と思ってしまう。
天国でも雲などかじっているでしょう。
かじりすぎると、落ちるよ。
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