コメツブツメクサ。
近くでよくよく見ると、たしかに詰め草(クローバー)っぽさがある。米粒ほど小さくはないけど。マメ科。
キュウリグサ。
小さいかわいい青い花。
ならんだチューリップ。原種なのでこれも小さいです。
日があたるとひらき、かげるとしぼむ。
木陰に1本だけみつけたエビネ。
小さなクライマーたち。
マメヅタはあまり高くまで行かないらしい。
キヅタとテイカカズラは、まだまだのぼる気。
どこまで行くのかなあ。
おや? アナタ、誰? (また…笑)
ぱっと見て「タツナミソウ」という名が頭に浮かんだので、帰って図鑑をめくる。
花のつきかたや、葉のかたちは、たしかにタツナミソウっぽい。
しかし、タツナミソウの花は紫だ。これは白。しかも小さい。地面からの高さは10センチあるかないか。
図鑑にタツナミソウ属は21種のっているけれど、コレダというものがない。
う~~ん。
ネットでしつこく調べているうち、よく似た画像が出てきた。
シロバナコバノタツナミ。
(白花小葉の立浪?)
コバノタツナミは、タツナミソウの変種。シロバナもまた変種。ということらしい。
植えた覚えはないし、見渡す限りここにこれ1本しかないんだけど、どこから来たのでしょう。やっぱり建設残土マジック?
まずは忘れないうちにここにメモ。
そして、そして…
アナタは、誰?
ムラサキサギゴケ、と思ったが、いや待てよ、葉っぱが違う。トキワハゼとも違う。この形の葉と、この花の組み合わせ、初めて見る。
これもまた小さい。地上数センチ。この中央のかたまりから、細い茎が四方八方に地を這うように伸びて、途中に花をつけながら広がっていこうとしている。
広がり方は、サギゴケというより、ウリクサに似ている。花の構造も似ている。小さいけれどトレニア(ハナウリクサ)の花に似ている。
しかし、この方面をネットで調べようとすると、園芸植物のトレニアがどっと出てきて、どうにもならない。
3日たっても名前がわからないと、気になってしょうがない。
ふだんは採集しないけれど、きょうは小雨だし、外にしゃがんで見ていると寒いので、ちょっと摘んできました。
そして、さらに調べる。
ウリクサは、ゴマノハグサ科、じゃなくて、アゼナ科になったんだっけ。分類って、こういう素人観察者のためのものではないから、しかたがないけれど、変わるとややこしいなあ。
牧野図鑑ではどうしても見つけられなかったので、Wikiでアゼナ科をずーっと見ていって、念のためにゴマノハグサ科も見て、もとはゴマノハグサ科だったけど他の科に移動した植物のリストがあったので、それもひとつひとつ見ていくと…
あった~!
ツタバウンラン。オオバコ科ツタバウンラン属。別名ツタガラクサ、ウンランカズラ。
ヨーロッパ原産で、大正時代に日本にやってきた帰化植物とのこと。
蔦葉…ああ、たしかに、ツタの葉の感じに似ている。這うところ、少しつやのあるところも似ている。
だけど、どこがオオバコ? どこがウンラン? どうしてどうして「ツタバウリクサ」じゃないのっ?
と、閑猫頭はおおいに混乱したままですが、とりあえず解決したので、今夜は安心して眠りましょう。