朝、おとうさんが新聞を読んでいると、
クレは、ここ。
いつも、
ここ。
クレ、昨日の夜から、ときどき、あごをカクカクといわせて、
口の中が気になる様子。
何かはさまっていないかと、つかまえて調べてみたら、
右の下の犬歯がぐらぐらになって、完全に外を向いていた。
人の指ではつまむのが難しいくらいちっちゃな歯。
これだね、カクカクの原因は。
2つ並んだ米粒みたいな歯の、左のほうがぐらぐらのです。
人間の子は3か月くらいでやっと乳歯が生えはじめる。
猫の子は、生後2週で生えてくる乳歯が、3か月過ぎるころから
徐々に抜けて永久歯に生え変わる。
ぐらぐらの歯を気にしている様子は、小学生のようだ。
上の歯が抜けたら「ねずみの歯と替えてくれ」と縁の下へ。
下の歯が抜けたら「すずめの歯と替えてくれ」と屋根の上へ。
すずめは歯じゃないよ、くちばしだよ、と理屈をこねつつ、
親に言われるまま唱えて、ぽいっと投げた。
鉄筋コンクリートの集合住宅では屋根も縁の下も実感がなかったけれど。
抜けるたび20回も「替えてくれ」やったかな?
そんなに毎回はやらなかったんじゃないかしら。
抜けそうで抜けないじれったい感じはよく覚えている。
クレの犬歯(猫でも犬歯!)は、いつ抜けるかなと思っていたら、
夜にはもう右だけじゃなく左までなくなっていた。
よし、これでしばらくは噛まれても痛くないぞっと。
↓
<追記>
じゃれついて噛みつくときは、4本の足の爪も全部使っているので、
歯が2本くらいなくても痛いことはぜんぜん変わらないのでした。
本日の「いいね!」
マッチ棒戦争
冷戦時代の旧ソ連でつくられたアニメーション。