閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

猫党

2012-12-16 16:50:14 | 日々

このあいだ亡くなった俳優の小沢昭一さんは猫好きだった。
ネコという名の老猫がいて、人がコタツに入るとすぐ膝に乗る。
まるまって気持ちよさそうに眠ってしまう。
こうなると、起こしてはかわいそうなので、動けない。
というわけで、小沢家には、眠っている猫を膝に乗せている者は
「ちょっとその新聞とってくれ」「お茶いれてくれ」などと
他の人をアゴで使っても許されるというきまりができた。

・・という話をこの人のエッセイで読んだことがあり、
ただそれだけで、芝居を観たこともないのに、
わたしはこの人のファンであった。

選挙の立候補者に、猫好きの人と猫嫌いの人がいたら、
迷わず前者に投票するような気がする。
もちろん猫好きだからって善人とは限らないし、
猫好きが政治家に向いてるかどうかはきわめて疑わしいが、
(スーツに毛がついちゃうからね・・)
どうせ「公約」なんて、誰もがよさそうなことばかり言ってて、
どれが本当なんだかわからない。
わからないなら、せめて少しでも気の合いそうな人を
(極端にいえば、公約が果たせなくても許せそうな人を)
選ぶことが「民意の反映」というものではないだろうか。

なぁんてくだらないことを考えながら投票に行く。
わたしは日の丸ハチマキの人には投票しないと決めているが、
こんな消去法しかないというのも困ったものだ。
そういえば、今回、選挙カーというものは一度もやってこなかった。
過疎地の、そのまた村はずれに住んでいるので、当然といえば当然。
いや、誰か一度くらいは通ったかもしれないけれど、
このあたりは集落がしばらく途切れている区間なので、
ウグイス嬢もお茶を飲んだりおにぎりを食べたりしていて、
カーブを曲がったとたんに家らしきものがちらっと見えたとしても、
とっさに声が出せなかったのでしょう。

「よろしくおねがいします」だけ一方的に言われたってしかたがない。
(むしろそれは有権者が言うべきことではないかしら)
通りかかった選挙カーをつかまえて、原発はどうするんだとか、
あなた猫好きですかとか、根掘り葉掘り質問してもいいのだろうか。
候補者は喜んで質問に答えてくれるだろうか。
それとも、そういうことをしたら選挙妨害になるのかな。
(すみません、言ってるだけで、やりませんから)

ということで、わたくしは猫党支持。
来年は猫年。
(そろそろ年賀状考えなきゃ・・)

 

本日のいただきもの。

アカネちゃんちから冬の「たからばこ」到着。
柿やキウイの中に、立派なブロッコリー君。

 

コメント
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