閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

絵本のつくりかた・ショベルカー篇

2008-01-19 13:33:57 | 絵本のつくりかた

このブログのずうっと前のほうを見たら、
ちょうど昨年の今ごろ、
Mはサンドイッチの絵を描いていました。
今年は、ショベルカーの絵を描いております。
明るい緑色のショベルカー。
なかなか可愛い。そしてとっても働き者。

パトカーの絵本のところでも書きましたが、
こういう建設重機、いわゆる「はたらく車」というのも、
本来わたしの興味のまったく外にあったモノで、
かつてはブルドーザーとショベルカーと
ホイールローダーの区別もつきませんでした。
絵本の題材にとりあげるようになったのは、
わが家に「小さい男の子」がいたおかげです。
ぶあつい自動車図鑑に連日つきあわされ、
こっちのほうがすっかり詳しくなっちゃったのよ。
(ご当人はいまや文系で、ユンボやラフターに
狂喜していたのが嘘のようだ…)

「子どもの気持ちになって」「子どもの目の高さで」って
よく言われますが、それとはちょっと違うのかもしれない。
わたしは、わたしの気持ちで、自分の興味本位でしか
ものを考えることができないからです。

電車や車。怪獣。戦闘ロボットの類。
多くの男の子がそういうものに夢中になる。
わたしは「女の子」だったので、その気持ちがわかりません。
だからよけいに面白い。
なぜだろうと思う。
わたしの興味はそういう方向に動きます。
興味を持つと、凝り性でもあるので、いろいろ調べる。
そしていつのまにかハマる。
もうキャタピラの前後の見分けもつくし、
ドリルとブレーカーが違うってこともわかりますよ。

Mは自分でショベルカーの運転ができます。
中古の黄色い3トンショベルを安く手にいれて、
つい昨年まで所有していました。
(工事関係者でもなく、個人で持っているのって、
わりと珍しいのかな?)
見ていると象使いが象に乗っている感じに近い。
それでアトリエの基礎工事も自分でやったし、
畑をつくったり、池を掘ったりするのにも便利でした。
畑の横にとめてあるショベルカーの
シートをかけた座席は猫たちのお気に入り場所で、
よく誰かこっそりお昼寝していたものです。

Mのショベルカーの「師匠」でもあるカズミさんに
今回の絵本の監修をしてもらっています。
ダミーを一読して、
「始業の前に、まず点検!」と一言。
なるほど。さすがプロだ。


一方、11月末に絵のできた「お寿司の絵本」は、
表紙のタイトル文字を決めたり、
帯やカバーのキャッチコピーを決めたり、
奥付のプロフィールを書いたり、という
最終段階に入っています。
こちらもおたのしみに。

コメント
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