JACKIE McLEAN  /  DEMON’S DANCE

1日の中で、いろんな役を演じています。

きっと、みんな、そう。

例えば、私でしたら、お母さん役でしょ、ほんの少しは奥さん役、それから

店長さん、とか、店員さん、とか、あの店のおねえさん、とか。

実家と連絡をとるときは、長女の役だし、たまには次男坊の嫁の役もあり。

いろんな役柄は、全部それぞれに 「 私 」 なのですが、

無意識に演じる日々だけが続いてしまうと、思いのほか疲弊していたりします。

なんとなくくすんでいる様な、薄っすらと埃がかかってしまっているような、

” ダメ ” な感じ、です。

大人でも子どもでもない、なんの役柄も演じない、「 本当の自分 」 になれる

何かが、人には幾つか必要なのですよね。

映画・文学・音楽 。

私にとっては、この3つ。 この3つの中に ” 私らしさ ” を探し、出会い、

模索し、味わう ・・・・・ そうですね、そういう意味で、この3つは、

生きていくためになくてはならないもの、と言えるでしょうか。

最近出会って、聴いているのが、『 JACKIE McLEAN / DEMON'S DANCE 』。

かなり気に入っているのです。

1967年録音の、アルトサックス奏者ジャッキー・マクリーンが、ブルーノート

で作った最後のアルバムなんですが、★★★★の快作! 私にとっては!!

ちょっとへんなメロディーライン( 鼻歌になり難い、とでもいいましょうか )

と、何と言っても、ウッディー・ショウ のトランペット&フリューゲルホーンが

とってもかっこいいのと、カルテットの各パートのバランスが絶妙なのと、で、

「 ああ、これは私の音楽だ、私の世界だ 」 と、深く深く呼吸でき、

自分の核がしっかり蘇ってきて、生き生きしてきて、元気になっちゃうんです。

その演奏の中に入って、どんどん自由さが広がってくる、そんな感じ。

ノリノリのたたみ掛けてくるような、溌剌とした音のハーモニー!

ウッディー・ショウのトランペットの高音・高速・連続の破裂音の快感!!

聴いて聴いて、「 私だけの私 」 を取り戻して。

また、にっこり、いつものように、毎日にもどります。

しかし、演奏の気に入り度とは反比例的に、このジャケットデザイン、ちょっと

怖くありません?

いわゆる ” ジャケ買い ” する人、いないよね。














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