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電話室便り
JACKIE McLEAN / DEMON’S DANCE
2009-03-20 / 音楽
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/22/518acf580823ab5f6ba39f1878df0c79.jpg)
きっと、みんな、そう。
例えば、私でしたら、お母さん役でしょ、ほんの少しは奥さん役、それから
店長さん、とか、店員さん、とか、あの店のおねえさん、とか。
実家と連絡をとるときは、長女の役だし、たまには次男坊の嫁の役もあり。
いろんな役柄は、全部それぞれに 「 私 」 なのですが、
無意識に演じる日々だけが続いてしまうと、思いのほか疲弊していたりします。
なんとなくくすんでいる様な、薄っすらと埃がかかってしまっているような、
” ダメ ” な感じ、です。
大人でも子どもでもない、なんの役柄も演じない、「 本当の自分 」 になれる
何かが、人には幾つか必要なのですよね。
映画・文学・音楽 。
私にとっては、この3つ。 この3つの中に ” 私らしさ ” を探し、出会い、
模索し、味わう ・・・・・ そうですね、そういう意味で、この3つは、
生きていくためになくてはならないもの、と言えるでしょうか。
最近出会って、聴いているのが、『 JACKIE McLEAN / DEMON'S DANCE 』。
かなり気に入っているのです。
1967年録音の、アルトサックス奏者ジャッキー・マクリーンが、ブルーノート
で作った最後のアルバムなんですが、★★★★の快作! 私にとっては!!
ちょっとへんなメロディーライン( 鼻歌になり難い、とでもいいましょうか )
と、何と言っても、ウッディー・ショウ のトランペット&フリューゲルホーンが
とってもかっこいいのと、カルテットの各パートのバランスが絶妙なのと、で、
「 ああ、これは私の音楽だ、私の世界だ 」 と、深く深く呼吸でき、
自分の核がしっかり蘇ってきて、生き生きしてきて、元気になっちゃうんです。
その演奏の中に入って、どんどん自由さが広がってくる、そんな感じ。
ノリノリのたたみ掛けてくるような、溌剌とした音のハーモニー!
ウッディー・ショウのトランペットの高音・高速・連続の破裂音の快感!!
聴いて聴いて、「 私だけの私 」 を取り戻して。
また、にっこり、いつものように、毎日にもどります。
しかし、演奏の気に入り度とは反比例的に、このジャケットデザイン、ちょっと
怖くありません?
いわゆる ” ジャケ買い ” する人、いないよね。
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