弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

藻岩山登山

2023-08-24 16:47:45 | 趣味・読書
前回記事「ロープウェイで藻岩山へ 2023-08-23」で、ロープウェイを用いて藻岩山に上った記録をアップしました。

つい最近、テレビで藻岩山登山を扱った番組を見ました。札幌市の中心部からすぐ近くで、原生林の中の本格的な登山道を歩いて藻岩山頂上に至ることができる、という山歩きの紹介でした。
現在札幌市内に居住している私としては、ぜひトライしたいところです。ただし、心配なのは熊との遭遇です。そこで、藻岩山登山での熊の心配について、実態を現地で調べよう、というのが、前回のロープウェイでの藻岩山行きでした。
頂上で、鈴を鳴らしながら歩いている登山姿の方を見つけ、聞いてみました。その結果、一番ポピュラーな登山ルートである慈啓会病院ルートであれば、登山者が多いことから熊が寄りつかない、との話をうかがうことができました。

登山ルート

その翌日ですが、天気予報で晴天が約束されているのは1日のみだったので、8月23日に藻岩山登山にトライすることにしました。
ルートは慈啓会病院ルートです。

今回は、地下鉄東西線の円山公園駅からバス(円10)を利用して、慈啓会病院前まで到着しました。
くま鈴はアマゾンで購入済みです。
東京ベル(TOKYO BELL) TB-K1 BEAR BELL

さっそく、くま鈴をリュックに装着して歩き始めました。

登山道入り口を入ったところからすぐ、原生林の中の登山道になります。


上記紹介したテレビ番組の中で、下2枚の写真にあるような樹木が紹介されていました。もともと直径の大きな樹木であったのが、中央部がなくなり、外周部の幹のみが残った、といった説明でした。
ネットで調べたのですがよくわかりません。唯一、この樹木が「カツラ」という名前らしいとのヒントから検索した結果、札幌市/緑のセンターだよりに『カツラは沢沿いの肥沃な土壌を好み、高さ 30m、直径 2m以上にもなる樹種で、円山や藻岩山には多くの巨木が見られます。』との記載が見つかったのみです。下の写真、全体がもともと一つの樹木の幹であり、その中心部が消滅したのだとしたら、直径は2m前後ありそうです。

カツラの木?


カツラの木?

さらに道は進みます。


登山道は、「日本初のスキーリフト跡地」に至りました。

リフト跡の説明
上写真の説明によると、1946年(昭和21年)に日本で初めて設置されたスキーリフトということです。進駐軍専用として開設されたスキー場とあります。
二人乗りとあり、二人が背中合わせに座っている写真ですが、動いているリフトにどのようにして二人が乗車するのか、イメージがわきません。我々が知っているベアリフト、クワッドも同じですが、同じ向きに立つからこそ、後ろから近づくリフトに座ることができます。
ウィキこちらのサイトに、進駐軍スキー場について詳細な解説が掲載されていました。


リフト跡
上の写真が、山頂側でリフトのロープを引っ張る台座(原動機台座を兼ねる?)でしょうか。
下の写真が、リフトの降り場付近の構造物の土台でしょう。

リフト跡

登山道はさらに続きます。



馬の背までもう少し

そして登山道は、馬の背に到着しました。下の標識によると、慈啓会病院入り口から1.8km歩いたことがわかります。そしてここから藻岩山山頂までは1.1kmです。

馬の背

馬の背から頂上方向に少し歩くと、北の沢との分岐(下写真)に至ります。

北の沢との分岐

登山道は、下写真のような石ころだらけの急傾斜を上っていきます。このような石ころだらけですから、私のような高齢者には、捻挫を防ぐため、しっかりした登山靴で足首を保護することが必須です。実際、高齢の登山者は例外なくしっかりした登山靴を履いていました。

頂上までもう少し

頂上に到達しました。
頂上、および展望台からの写真は、昨日のロープウェイを利用しての訪問記で載せましたので、ここでは割愛します。昨日写真を撮り忘れていた展望台の写真を下に掲載しておきます。

頂上展望台


頂上展望台

昨日は見落としていた恵庭岳を探しました。
下写真のように、半分雲に隠れた姿を確認することができました。

(南方向)           恵庭岳

本日、札幌市の予想最高気温は34℃ということで、標高531mの頂上までの登山で、体中汗みずくです。
登山道入り口の標高は100m程度なので、標高差約430mを足で登りました。このような標高差を登ったのは久しぶりであり、そもそもが高齢でしたから、私にとっては限界ギリギリでした。しかし何とか、関係者にご迷惑をおかけすることなく、頂上まで到達できて一安心しました。

下山は、ミニケーブルカーとロープウェイを用いての下山です。
ロープウェイ山麓駅からは、1時間に1本の路線バス(地下鉄円山公園行き)が利用可能です。さほど待たずにバスに乗れそうだったので、そのバスを利用して帰宅しました。

くま対策について
今回利用した慈啓会病院ルート、行き交う登山者はほとんど、くま鈴を鳴らしながらか、音楽を流しながら歩いていました。また、結構な頻度で行き交いましたので、これだけ登山者が続いていれば、くまも敬遠して近づかないだろうと思います。
くま鈴について、昨日藻岩山頂上でお話をうかがった登山者の方が「鈴の音色は高い音が良い」と言われていました。今回の皆さんの音色を聞くと、私の鈴が最も高い音で、かつ倍音を含んだ涼しい音色でした。ただし、他の人に比べると音が小さかったようです。確実なくま対策を考えると、大きな音の鈴と併用した方が安心かもしれません。
コメント
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