弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

サウンド・オブ・ミュージックを訪ねて(2)

2012-05-23 20:18:53 | 趣味・読書
第1回に引き続き、映画の進行に従って今回の旅の記録を紹介します。
 

前回は、子供たちの遊び着としてカーテンを生地に服を作り、大佐の留守中にその服を着せて遠足に出かけた場所を追跡するところまででした。

《子供たちと遠足-2》
映画では、さらにザルツブルク市内を歩き回る場面が続くのですが、子供たちの服装が違います。カーテン地の洋服から普通の洋服に替わりました。

最初の場面は、旧市街と城塞を背景とする高台からです。下の写真の場面です。メンヒスベルクのエレベータを上がったところの展望台で撮ったのでしょう。
 
メンヒスベルク

次の場面からはザルツブルクの新市街です。新市街はザルツァッハ川の北側に広がっています。新市街といっても、その中心にミラベル宮殿、ミラベル庭園があります。ミラベル宮殿は1606年、ときの大司教が愛人のために建設したのが最初であり、その当時はまわりに何も街がないところに宮殿と庭園を建造したようです。

ペガサスの噴水は、ミラベル宮殿の正面に位置しています。映画では、この池のへりをマリアと子供たちが走り抜けます。ミラベル宮殿から撮影したのでしょう。下の写真は同じ場所を反対側から撮影したもので、背景がミラベル宮殿です。
 
ミラベル庭園 ペガサスの噴水

続いてバラのトンネルです。今回の旅で私たちはあやうく見逃すところでした。地図の門1からミラベル庭園に入りました。家内が「日陰に行こう」ということで左端に向かったのですがまさにそこがバラのトンネルだったのです。、
 
バラのトンネル

映画では、バラのトンネルの次の場面が下の写真でした。地図の「門1」です。両側の門柱の上に人が腕を振り上げている彫刻があるのですが、残念なことに、彫刻は日陰で目立ちませんでした。この場面を撮影するのは午前中が良さそうです。
 
ミラベル庭園入口(南東端)

マリアと子供たちは再度ミラベル庭園に戻り、北端の門に至ります。地図の「門2」です。中央にペガサス噴水と花壇、左にミラベル宮殿、はるかかなたの山の上にはホーエンザルクブルク城塞が見えます。マリアと子供たちは、歌いながらこの門の階段を上ってきました。
 
ミラベル庭園入口(北端)

トラップ大佐が、男爵夫人を連れて邸宅に帰ってきました。
それから大佐邸を舞台として、マリアと子供たちのボートが転覆、人形劇、大パーティーと続き、パーティーの途中でマリアが突然に邸宅を飛び出してノンベルク修道院に帰ってしまいました。

《ノンベルク修道院》
映画での修道院の内部についてはスタジオセットだろうといわれています。
一方、修道院の外、入口の部分については、実際のノンベルク修道院が使われています。この修道院を今回私は訪問しました。
ホーエンザルツブルク城塞にケーブルカーで登った後、帰りは坂道を歩いて降りました。その途中、下り道はヘアピンで折れ曲がるのですが、曲がらずに真っ直ぐ行く道が続いています。この道が、ノンベルク修道院への道でした。

たどり着いた先の風景は、トラップ家の子供たちが、修道院に戻ったマリアに会いたくてやってきた修道院の景色そのものです(下写真)。写真の右端に見えている通用門が、子供たちがたどり着いた門です。前方はるか高くにはホーエンザルツブルク城塞がそびえていますが、木の葉が邪魔して写真ではよく見えません。この木の葉のみが、撮影時との相違点でした。右下の花壇の木柵も含めて、撮影時のままの風景が広がっていました。
 
子供たちが門前払いを喰わされた門扉も、映画の中と全く一緒です(下写真)。
ps 6/3 映画では、入口アーチの右側に呼び鈴用の紐が下がっていて、子供たちがその呼び鈴を鳴らしていましたが、実物の修道院には呼び鈴用の紐はありませんでした。
 

院長と話し合ったマリアは、トラップ家に帰ることになりました。マリアと大佐はすぐに愛を確かめ合いました。その現場である庭のガラスの家ですが、現在はヘルブルン宮殿の庭園に設置されています。今回は訪問しませんでした。

以下次号
コメント
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