弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

平成20年度新司法試験合格発表

2008-09-11 20:48:45 | 弁理士
9月11日、平成20年度新司法試験合格発表がありました。
法科大学院別の合否成績について、法務省からpdfファイルが公表されているので、そのファイルをエクセルに読み取り、合格者数が多い順に並べ替え、合格率を計算してみました。こちらのエクセルファイルです。

去年(平成19年度)の成績エクセルファイルはこちらです。

去年の結果を参考にしながら、今年の結果の特徴をピックアップします。
(1) 受験者数は去年4607人から今年6261人と大幅に増えているのに、合格者数は去年1851人から今年2065人にしか増えていません。その結果、合格率が、去年40.2%から今年33.0%と大幅に合格率がダウンする結果となりました。
 新司法試験は3回まで受験でき、既修は今年が3回目、未修は今年が2回目の試験ですから、去年より今年の方が受験者数が増えるのは当然です。増えた割に合格者数が増えなかったということは、去年より今年の受験生の方が不利な戦いを強いられたということでしょうか。

(2) 既修・未修別で見ると、未修の受験者数が去年1965人、今年3259人と大幅に増え、一方で合格者数はほとんど増えていないので、未修の合格率は去年32.3%に対して今年は22.5%と大幅ダウンです。
 今年については、既修の合格率が44.3%、未修の合格率が22.5%と、未修の厳しさが一段と増しました。

(3) 本年度から、本年度合格者について卒業年次別の合否状況のデータが公表されています。
既修・未修ともに、19年度(今年3月)卒業生に比較して18年度卒業生の方が合格率が低く、全体の合格率の足を引っ張っています。

(4) 法科大学院別の合格者数の順位を見ると、上位では大きな変化はないようです。2~3位で中央と慶応の順位が入れ替わり、4~5位で早稲田と京大の順位が入れ替わっています。
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