晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

10月6日・火星最接近

2020年10月07日 | 火星
 今日も日中はずっと曇っていたのですが夕方になってまたもや快晴になりました。

 これで気流が良ければ申し分ないのですが、昨日の今日ですからそこまでは期待できません。晴れただけでよしとしましょう。ふ~む、気流の状態ですが、5日よりはいいものの撮影するにはかなりBadなシーイングです。

 撮影は21時過ぎから始めて気流が落ち着く瞬間を待ったのですが…シーイングの改善はありませんでした。

 こちらは21時06分(CM 59.5°)から22時06分(CM 74.2°)までに撮影した10枚をGIFアニメにしたものです。撮影を開始した21時06分の火星の高度は38°とかなり低いので大気の影響を大きく受けているのが分かりますね。


 22時06分には火星の高度が47°まで高くなりました。本日の火星の南中時刻は0時5分、高度は57°です。地球最接近時刻は国立天文台のHPによると23時18分のようです。




 まもなく地球最接近時刻です。最接近時刻になったから何かが大きく変わるわけではありませんが、この時刻以降、火星が少しずつ地球から遠ざかっていくと考えるとちょっとさみしい気分です。



 今回の準大接近時の地球ー火星間距離は、6,207万kmです。2年後にまた火星が接近しますがその時の距離は8,145万kmです。最接近日は2022年12月1日なので撮影には厳しい時期ですね。


 そろそろ撮影終了の時刻ですが、最後にダメもとでPowermate5×を装着して強拡大で撮影してみました。気流が悪いのでリムが波打っていますが、アルベド模様はそれなりに抽出できたようです。



 最接近を過ぎた火星は明日からどんどん遠ざかりますが10月15日に火星が衝を迎えます。ハイリゲインシャインなど衝の時だけ観測される現象がありますので、10月15日の火星は必見ですね。晴れたら撮影を試みることにしましょう。