火星撮影時のシーイング対策として以前から考えていた近赤外線フィルターで撮影した画像を
L画像としてLRGB合成を行う方法を10月13日に撮影した画像で試してみました。
手持ちの近赤外線フィルターは、ZWO IR850nm パスフィルターです。これをASI290MCに装着します。そのままではカラーバランスが取れないので、マニュアルでWRedとWBuleのパラメーターをそれぞれ50にします。これでモノクロ画像となります。
下の写真は10月13日 23時25分に撮影したカラー画像と23時39分に撮影したIR850画像です。
この日もシーイングは悪かったのでカラーカメラで撮影した画像はボケボケですが、IRパスフィルターを通した画像はそれなりにシーイングの影響を軽減していることが分かります。
この2枚の写真をステライメージでLRGB合成します。ただし、そのままではIR850で撮影した画像をL画像として認識してくれないので、モノクロ画像に変換します。(見た目はすでにモノクロなので見た目は何も変わりません。)あとはLRGB合成コマンドで合成するだけです。完成した画像を比較したものが下記の写真です。
このLRGB画像は合成した直後の取って出しなので色調整などはしていない状態です。これを見るとウェーブレットや色味などの調整は、合成後をイメージして事前に行うのがいいと思いました。RGB画像は色目を強めてやや濃い目の眠たい感じの画像にして、モノクロ画像は階調重視にしてざらつき感をなくしたほうが良い結果になりそうです。
下記写真はスタックするとき1.5倍にDorizzleしたものです。
こちらは合成F59まで拡大したもので、画像としては破綻しているものですが、LRGB合成をすると見られないこともないように思います。
上記写真はいずれもDe-rotationによる中央時刻合わせをしていない画像ですので、合成した写真にかなりのずれがあるはずです。カラー画像がかなりボケボケなので目立たない感じもしますが、時刻合わせと画像処理は今後の課題ですね。
今年の火星はまだまだ視直径が大きいので天気さえよければ観測は十分可能です。天気の具合をみながら撮影にチャレンジしてみることにしましょう。
L画像としてLRGB合成を行う方法を10月13日に撮影した画像で試してみました。
手持ちの近赤外線フィルターは、ZWO IR850nm パスフィルターです。これをASI290MCに装着します。そのままではカラーバランスが取れないので、マニュアルでWRedとWBuleのパラメーターをそれぞれ50にします。これでモノクロ画像となります。
下の写真は10月13日 23時25分に撮影したカラー画像と23時39分に撮影したIR850画像です。
この日もシーイングは悪かったのでカラーカメラで撮影した画像はボケボケですが、IRパスフィルターを通した画像はそれなりにシーイングの影響を軽減していることが分かります。
この2枚の写真をステライメージでLRGB合成します。ただし、そのままではIR850で撮影した画像をL画像として認識してくれないので、モノクロ画像に変換します。(見た目はすでにモノクロなので見た目は何も変わりません。)あとはLRGB合成コマンドで合成するだけです。完成した画像を比較したものが下記の写真です。
このLRGB画像は合成した直後の取って出しなので色調整などはしていない状態です。これを見るとウェーブレットや色味などの調整は、合成後をイメージして事前に行うのがいいと思いました。RGB画像は色目を強めてやや濃い目の眠たい感じの画像にして、モノクロ画像は階調重視にしてざらつき感をなくしたほうが良い結果になりそうです。
下記写真はスタックするとき1.5倍にDorizzleしたものです。
こちらは合成F59まで拡大したもので、画像としては破綻しているものですが、LRGB合成をすると見られないこともないように思います。
上記写真はいずれもDe-rotationによる中央時刻合わせをしていない画像ですので、合成した写真にかなりのずれがあるはずです。カラー画像がかなりボケボケなので目立たない感じもしますが、時刻合わせと画像処理は今後の課題ですね。
今年の火星はまだまだ視直径が大きいので天気さえよければ観測は十分可能です。天気の具合をみながら撮影にチャレンジしてみることにしましょう。