ソーラーセイルの向こうに見える美しい地球…、きれいな写真です。

今、地球の周りを回っているNanoSail-Dが撮影した写真でしょうか?
答えはNOです。NanoSail-Dはカメラを積んでいません。ではイカロスでしょうか?
それも違います。イカロスは遠く地球から離れたところで帆を展開しました。
これは史上初めて宇宙でソーラーセイルの展開に成功した実験機から撮影したものです。
打ち上げた国は、そう日本です。撮影されたのは2004年8月9日のことでした。
内之浦発射場から打ちあがるS-310-34号機

2004年8月9日午後5時15分モーター点火!
このロケットには2種類の展開方式及び展開形状の大型薄膜を搭載していました。

一つがクローバー型、もう一つは扇形。よく見るとクローバー型の展開方法が
イカロスとほぼ同じですね~、というより原型がすでにできていたんですね。
その薄膜を高真空、無重量になる高度約120km以上で順次展開。

展開挙動及び展開後の形状を搭載されたカメラで撮影し地上に伝送する計画。
発射後100秒に高度122kmでクローバー型のセイルを展開

その120秒後にクローバー型セイルを分離!

この瞬間、宇宙空間でソーラーセイルを展開するという偉業をNASAに先駆ける
こと6年、みごとに成し遂げました。なんとすばらしき日本の宇宙開発!
次いで発射230秒後に高度169km で扇子型セイルの展開を開始、
発射約400秒後に海上に落下。この間、展開途中や展開後の様子を、
ロケットに搭載した角速度計や搭載カメラ等各種センサで計測・撮像し、
2台のテレメータ送信機で計測データを地上へ伝送しました。
くわしいことはISASトピックスに載っています。
太陽帆船用の薄膜帆を宇宙で展開(*)
S-310-34号機で大型薄膜の展開実験(8月9日予定)(*)
トピックスの最後に
「この30歳代の人々を中心とするミッションが、この日美しく開いたクローバー型
セイルが象徴するように、文字通り大きく花開くことが期待されます。」
と締めくくられているとおりに、このスタッフがイカロスを成功に導きました。
クローバー型ソーラーセイルは弾道軌道なので宇宙空間を航行することは
出来ませんでしたが、宇宙空間でセイルを展開した世界初の実験機となりました。
このクローバー型セイルとイカロスの先にあるのは…

そうです。木星およびトロヤ群小惑星の探査です。
2010年代後半に計画されているこの探査では、イカロスで実証されたソーラー電力セイルと
はやぶさで実証された高性能イオンエンジンが搭載され、直径50m級の膜面による
光子加速と組み合わせた推進力で、木星に向かって航行します。
考えただけでワクワクします。
その時にはイカロスのように分離カメラを積んで、

このような写真をぜひ送ってほしいですね!

今、地球の周りを回っているNanoSail-Dが撮影した写真でしょうか?
答えはNOです。NanoSail-Dはカメラを積んでいません。ではイカロスでしょうか?
それも違います。イカロスは遠く地球から離れたところで帆を展開しました。
これは史上初めて宇宙でソーラーセイルの展開に成功した実験機から撮影したものです。
打ち上げた国は、そう日本です。撮影されたのは2004年8月9日のことでした。
内之浦発射場から打ちあがるS-310-34号機

2004年8月9日午後5時15分モーター点火!
このロケットには2種類の展開方式及び展開形状の大型薄膜を搭載していました。

一つがクローバー型、もう一つは扇形。よく見るとクローバー型の展開方法が
イカロスとほぼ同じですね~、というより原型がすでにできていたんですね。
その薄膜を高真空、無重量になる高度約120km以上で順次展開。

展開挙動及び展開後の形状を搭載されたカメラで撮影し地上に伝送する計画。
発射後100秒に高度122kmでクローバー型のセイルを展開

その120秒後にクローバー型セイルを分離!

この瞬間、宇宙空間でソーラーセイルを展開するという偉業をNASAに先駆ける
こと6年、みごとに成し遂げました。なんとすばらしき日本の宇宙開発!
次いで発射230秒後に高度169km で扇子型セイルの展開を開始、
発射約400秒後に海上に落下。この間、展開途中や展開後の様子を、
ロケットに搭載した角速度計や搭載カメラ等各種センサで計測・撮像し、
2台のテレメータ送信機で計測データを地上へ伝送しました。
くわしいことはISASトピックスに載っています。
太陽帆船用の薄膜帆を宇宙で展開(*)
S-310-34号機で大型薄膜の展開実験(8月9日予定)(*)
トピックスの最後に
「この30歳代の人々を中心とするミッションが、この日美しく開いたクローバー型
セイルが象徴するように、文字通り大きく花開くことが期待されます。」
と締めくくられているとおりに、このスタッフがイカロスを成功に導きました。
クローバー型ソーラーセイルは弾道軌道なので宇宙空間を航行することは
出来ませんでしたが、宇宙空間でセイルを展開した世界初の実験機となりました。
このクローバー型セイルとイカロスの先にあるのは…

そうです。木星およびトロヤ群小惑星の探査です。
2010年代後半に計画されているこの探査では、イカロスで実証されたソーラー電力セイルと
はやぶさで実証された高性能イオンエンジンが搭載され、直径50m級の膜面による
光子加速と組み合わせた推進力で、木星に向かって航行します。
考えただけでワクワクします。
その時にはイカロスのように分離カメラを積んで、

このような写真をぜひ送ってほしいですね!