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SLIMの着陸地点 拡大撮影(2/18)

2024年02月20日 | 宇宙開発
SLIMが月面着陸の目標地点としていたSHIOLIクレーターの撮影に成功しました~photo

 え~?これ、ホントにSHIOLIクレーターなの?…それはあなたの思い込みじゃありませんか~? と思いのあなた!…そのとおりです!これだけでは分かりません。何事も確かめることが大事です。

 ということで、これはホントにSHIOLIクレーターなのか?の検証とSLIMの着陸地点の特定を行います。では、はじめましょう! ヒアウィゴ~

〈SLIM着陸地点の特定〉
 まずは着陸地点の特定を行います。

 JAXAの資料「小型月着陸実証機(SLIM)月面着陸の結果について」の「推定されている着陸地点」を見ると着陸地点はSHIOLIクレーターのすぐ近くだったことが分かります。

 ↓ これをもう少し引きの画像に落とし込むとこの位置になります。


 ↓ さらに元のオリジナル画像でプロットするとココになります。

 これでSLIM着陸地点の特定ができました。では次にこの画像とGoogle Moonの写真と実際に撮影した写真を比べてSHIOLIクレータがホンモノか確かめてみましょう。

〈SHIOLIクレーターの検証〉(拡大図

 SELENE/JAXAの画像からGoogleMoonのSHIOLIクレーターの位置は合っていることが分かります。それに対応した画角で切りだした撮影画像を見るとSHIOLIクレーターで間違いないことが分かりますね。

 SHIOLIクレーターは真上から太陽光が当たったときに光条が見えるタイプのようなので1月30日に撮影した時は写らなかったようですね。↓

2024/1/31 0h14m(JST) μ210 NIKON Plan4× ASI290MM Shutter=4.864ms Gain=385 (64%) 30sec トリミング

 今回は冬の気流の中での撮影だったので夏場の好気流で撮影すればさらに高解像度のSHIOLIクレーターが撮れるかもですね。梅雨明け後の好気流時に再度チャレンジすることにしましょう。


〈冬の気流の中で撮影したSHIOLIクレーターの元動画〉


〈関連ブログ〉
SLIMの着陸地点 拡大撮影(1/31)

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2 コメント

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Unknown (ich)
2024-02-22 04:51:53
晴れスターさん
 上弦を過ぎ、神酒の海に太陽光がさんさんと降り注ぐようになりました。私も先日の夕方に月を見上げ、SLIMにも光が当たっているだろうなぁ、と思っていました。そこでシオリクレーターを撮影されるとは、さすがですね。見事に写っています!来週になって満月を過ぎてから、SLIMが目を覚ますのか、期待が高まりますね!
 さて、私は先日、三沢航空科学博物館に行って来ました。八戸駅からレンタカーで向かう途中、F-35が訓練飛行で出迎えでわくわくでした。平日で来館者は少なく、レールに吊るされて飛ぶ体験(アトラクション?)と圧縮空気で上下する乗り物(ミニ・タワーオブテラー?)が待たずに出来ました。圧巻は、何百機と並んだプラモデルとブラモの箱絵コレクションでしたね。HⅡBロケットの回収フェアリングもビックリしました。晴れスターさんも行かれたと思いますが、あれが県立の施設とは、すごいものです。
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三沢航空科学館 (晴れスタ-)
2024-02-22 11:08:54
ichさん
 チャンドラヤーン3号は越夜越えの再起動ができなかったようなのでSLIMが目覚めたらスゴイことですね!JAXAはすでにWAKE UPコールを送っているようですがなんとか目覚めてほしいですね。
 三沢航空科学館に行ってきたのですね。私が行ったのは夏休みだったのですがお子さまで激混みだったのでアトラクション系はすべてご遠慮させていただきました。時間もなかったので短時間で見学を終えたのですが、なんとプラモデルコレクションがあることは知りませんでした!完ぺきに見逃しました…
 私事ですが子供の頃に(小学1年~3年がピーク)プラモデル作りにハマッて日本陸海軍航空機はほぼ全機作ってました。小学校の高学年になった時はエンジン付き模型飛行機作りに夢中になったのでプラモデルはやめましたがハセガワ1/72シリーズの40機ほどがマイコレクションでした。その中で一番のお気に入りは震電で、子ども心にクールだね~と悦に入っていました。なのでプラモデルコレクションを見逃したのは痛恨の極み!明日にでも三沢航空科学館に行きたい気分です。(笑)
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