すっきりしない天気が続いていた仙台でしたが、9月21日は午後から雲が切れて…
なんと夕方には快晴になりました。
こ~れはチャンスです。windyによると200hPaの風速は80ktオーバーとかなりの強風ですが高度が高い火星は気流の影響を受けにくいので撮影決行です。
ワクワクしながら火星が昇ってくるのを待っていると…あらら、21時過ぎから薄雲がやってきて撮影を始めた23時には見えている星は火星のみという状態に…
あんなに天気が良かったのになぜ~…と愚痴を言いたくなるところですが、薄雲があるということは気流は良くなっているはずだ!…と自分に言い聞かせて撮影を続行です。
なにごともポジティブ・シンキングが大切です。
本日の火星は Ls= 282° 惑星緯度=-18.0° 視直径=21.7″ 光度=-2.3等級です。
…で、撮影した火星がこちらです。
9月21日 23時51分(JST)の火星

2020.9.21 14h51m(UT) CM=232.7°
ZWO ASI290MC Shutter=62.64ms Gain=392 (65%) Duration=90s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1437frame AP9
ふ~む、火星以外の星は見えない薄曇り状態でもそれなりに写るもんですね~。ちょっと驚きです。SCWでは03時頃に雲が切れる予報が出てますので、しばらく休憩することにしましょう。
コーヒーブレイク中~
さ~て、時間は02時前ですが、待ちきれずに撮影再開です。空の具合はのっぺりとした高層雲から、厚みにばらつきのある層状の雲になったようです。火星の明るさがランダムに変化していますが、天気の回復を期待して撮影を始めましょう。
9月23日 01時41分(JST)の火星

2020.9.21 16h41m(UT) CM=259.5°
ZWO ASI290MC Shutter=53.30ms Gain=358 (59%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1631frame AP9
撮影している間に雲がだいぶ薄くなってきました。というより秋の四辺形の部分のみが晴れています。四辺形の二等星はきれいに見えてますが、そのほかの星は見えません。晴天域がもう少し東に寄ると火星がバッチリなのですが…、この状態は何分たっても変わりませんでした。まー、これでも今日の撮影の中では一番いい状態といえますね~。
現在の火星は、北半球の冬至、南半球の夏至から約3週間が過ぎたところです。この時期を地球の暦に換算するとお正月ごろになるそうです。地球では寒さのピークも暑さのピークも冬至、夏至からひと月以上後ろにズレます。このズレを放射緩和時間といい、地球の場合は100日ほどあるのですが、火星はなんと3日しかないそうです。地球では「暑さ寒さは彼岸まで」ですが、火星では「暑さ寒さは夏至と冬至まで」のようです。
9月22日 01時50分(JST)の火星

2020.9.21 16h50m(UT) CM=261.7°
ZWO ASI290MC Shutter=38.36ms Gain=350 (58%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1798frame AP9
9月2日に夏至を迎えた南極冠はご覧のように今が一番小さい時期です。よく見ると南極冠の左側(東側)に円形のモヤのようなものが見えます。ダストストームのようにも見えますが、なんでしょう? 南極地方は冬至を過ぎてから雲が表れるので雲ではないと思うのですが…
9月22日 01時52分(JST)の火星

2020.9.21 16h52m(UT) CM=262.3°
ZWO ASI290MC Shutter=28.40ms Gain=350 (58%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 4226frame AP9
一方、写真の下に見える北極地方は青く光る雲で覆われています。現在北極地方は一日中太陽の光が当たらない極夜になっています。北極地方は秋分の頃から雲が表れて春分の頃まで雲に覆われるそうです
こちらは4枚の写真をつないだ作った10分間の火星の自転です。大シルチスとヘラスがいい具合に見えてます。
9月22日 02時00分~02時10(JST)の火星アニメーション

2020.9.21 17h00m~ 17h10m(UT) CM=264.2~266.7°
ZWO ASI290MC ①17h00m ②17h04m ③17h07m ④17h10m
①Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=55.79ms 50% of 1464frame AP9
②Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=44.58ms 50% of 2513frame AP9
③Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=44.58ms 50% of 2556frame AP9
④Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=51.43ms 50% of 2558frame AP9
02時を過ぎると層雲が消えて、積雲がポコポコ流れてきたので雲間の透明度は良くなりましたが、今日はこの辺でお開きです。いや~久しぶりの火星撮影を十分楽しめました。
最接近日まであと少し… 南中高度が高い今年の火星は期待できますね。
なんと夕方には快晴になりました。

こ~れはチャンスです。windyによると200hPaの風速は80ktオーバーとかなりの強風ですが高度が高い火星は気流の影響を受けにくいので撮影決行です。
ワクワクしながら火星が昇ってくるのを待っていると…あらら、21時過ぎから薄雲がやってきて撮影を始めた23時には見えている星は火星のみという状態に…
あんなに天気が良かったのになぜ~…と愚痴を言いたくなるところですが、薄雲があるということは気流は良くなっているはずだ!…と自分に言い聞かせて撮影を続行です。
なにごともポジティブ・シンキングが大切です。
本日の火星は Ls= 282° 惑星緯度=-18.0° 視直径=21.7″ 光度=-2.3等級です。
…で、撮影した火星がこちらです。
9月21日 23時51分(JST)の火星

2020.9.21 14h51m(UT) CM=232.7°
ZWO ASI290MC Shutter=62.64ms Gain=392 (65%) Duration=90s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1437frame AP9
ふ~む、火星以外の星は見えない薄曇り状態でもそれなりに写るもんですね~。ちょっと驚きです。SCWでは03時頃に雲が切れる予報が出てますので、しばらく休憩することにしましょう。


さ~て、時間は02時前ですが、待ちきれずに撮影再開です。空の具合はのっぺりとした高層雲から、厚みにばらつきのある層状の雲になったようです。火星の明るさがランダムに変化していますが、天気の回復を期待して撮影を始めましょう。
9月23日 01時41分(JST)の火星

2020.9.21 16h41m(UT) CM=259.5°
ZWO ASI290MC Shutter=53.30ms Gain=358 (59%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1631frame AP9
撮影している間に雲がだいぶ薄くなってきました。というより秋の四辺形の部分のみが晴れています。四辺形の二等星はきれいに見えてますが、そのほかの星は見えません。晴天域がもう少し東に寄ると火星がバッチリなのですが…、この状態は何分たっても変わりませんでした。まー、これでも今日の撮影の中では一番いい状態といえますね~。

9月22日 01時50分(JST)の火星

2020.9.21 16h50m(UT) CM=261.7°
ZWO ASI290MC Shutter=38.36ms Gain=350 (58%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 1798frame AP9

9月22日 01時52分(JST)の火星

2020.9.21 16h52m(UT) CM=262.3°
ZWO ASI290MC Shutter=28.40ms Gain=350 (58%) Duration=120s
AS!3 Noise Robust6 50% of 4226frame AP9

こちらは4枚の写真をつないだ作った10分間の火星の自転です。大シルチスとヘラスがいい具合に見えてます。
9月22日 02時00分~02時10(JST)の火星アニメーション

2020.9.21 17h00m~ 17h10m(UT) CM=264.2~266.7°
ZWO ASI290MC ①17h00m ②17h04m ③17h07m ④17h10m
①Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=55.79ms 50% of 1464frame AP9
②Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=44.58ms 50% of 2513frame AP9
③Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=44.58ms 50% of 2556frame AP9
④Gain=300 (50%) Duration=120s Shutter=51.43ms 50% of 2558frame AP9
02時を過ぎると層雲が消えて、積雲がポコポコ流れてきたので雲間の透明度は良くなりましたが、今日はこの辺でお開きです。いや~久しぶりの火星撮影を十分楽しめました。
最接近日まであと少し… 南中高度が高い今年の火星は期待できますね。

私もこの夜,泉ヶ岳で星を見ていました。木星,土星の方向はシーイングが悪かったのですが,22時頃の火星方向はよく見えました。火星は自転周期が地球とほぼ同じなので,10分くらいでは自転が分からないだろうと思っていたのですが,結構分かるものですね。というか,分かるほどに今の機材と技術は進歩したと言うことですかね。
私もこの夜、木星の撮影を試みたのですが、あまりにも気流が悪いのですぐに諦めました。火星の自転については同じことを思いました。10分間隔で撮影した火星の写真を比べても同じように見えるので、GIFアニメにしてみて、あっ、こんなに自転していたんだと実感しました。
画像処理ソフトを使えば簡単に高解像度の惑星写真ができる時代ですが、使えば使うほどデジタルカメラの仕組みそのものを理解しないと使いこなせない…と思い知らされる今日この頃です。